moi! おふろcafé あげき温泉で勤務しているサウナ大好き遠藤です。9月に行ってきたフィンランド視察の様子を紹介したブログ第一弾に続き、今回は「ロウリュ」についてお話ししていきます! ぜひ最後までお読みいただき、本物のロウリュを日々のサウナで味わっていただきたいです。
フィンランドのサウナと日本のサウナは、サウナの設計から楽しみ方まで様々な違いがありました。その特徴を3つのポイントでお伝えします!
1.ロウリュは投げる
日本では、「ロウリュは〇〇分に1回だからね!」「丁寧にロウリュしなさい!」など、セルフロウリュにはルールやマナーがあり、少しハードルの高さを感じます。フィンランドは違いました。会話を楽しみながら、サウナストーブに水を投げ入れる。サウナから人が出ていけばまた投げ入れる。無意識にする呼吸のように、勝手に手が動き、蒸気を補充する感覚。生活の一部にあるサウナだからこそ、無意識にベストなサウナにコントロールしているのかな。と一緒に入って感じました。

水を投げるロウリュスタイルのため、サウナストーブはイスよりも下にくるように設計されています。柄杓をヨイショと高いところまで持ち上げる必要がなく、サウナ設計もその国々の楽しみ方に合わせて作られていると思うと、またサウナ室の見方が変わりそうですね。

ちなみに、あげき温泉のサウナ室の「pitter-patter」も膝下にサウナストーブがありその周りを囲うように座ることができます。ぜひ居合わせた方々でお話しながら、水を投げてロウリュしてみてください。

じゃあ、日本でもバシャバシャかけちゃっていいんじゃない?と思ったそこのあなた、次をご覧ください。
2.サウナのドアは足元が開いている
フィンランドのサウナはほとんど、入り口のドアが少し開いています。この空間から、常にフレッシュエアーが入り込み古い空気は出ていく。ロウリュをすると、体を包み込むようにゆっっっくりと蒸気が降りてきて体を温め、役割を終えた蒸気はそのまま外へ出ていきます(体感です)。日本のようにドアで完全に密閉されていないため実現できる、贅沢なロウリュのシステムです。

世界保健機関(WHO)によると、フィンランドの空気は世界で1番美味しいみたいです。その贅沢な空気を感じながら入るサウナは、やはり本場ならではの楽しみ方ですね。

3.お互いを思いやり作り上げる空間。心も温まるサウナ
フィンランドのサウナは基本自分たちでロウリュをします。スタッフがするのでもなく、自動でもない。桶の水は、スタッフが汲みに来ません。「この勢いでかけてたら10分で無くなるわ!!!」と思って見ておりましたが、体格の良い現地のおじさんが席を立ち、外のシャワーで水を汲み戻ってきました。
一緒に入っていた皆様は、「kiitos!(ありがとう!)」と言って、またロウリュが始まりました。自分たちで水を汲み、蒸気を上げ、お礼を言う。みんなで作り上げるこの温かい空間に心も温まり、この光景を日本でも実現したいなと思いました。


ロウリュの話だけでひとつのブログが書けてしまうくらい、フィンランドでのサウナ体験は非常に勉強になりました。もちろん、フィンランドすべてのサウナが前述した通りではないですが、少しでもフィンランドのサウナ文化を伝えられたら嬉しいです。
私が勤めるおふろcafé あげき温泉でも、居合わせた方と他愛もない会話をしてロウリュをして……心も身体も温かくなる、そんな空間を目指します。
フィンランドの空気感に近づけるために
今回の視察を経て、あげき温泉ではフィンランドで買い付けたクラフトジン「KYRÖ(キュロ)」にベリーとローズマリーを添えた「ナプエスタイル」と呼ばれる楽しみ方で提供を開始します。インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション2015のジン・トニック部門で最高賞であるトロフィーを獲得した「KYRÖ」を飲みながら、ゆっくり過ごしていただきたいな!と思っています。

次回のブログは、イタリアで開催されたアウフグースの世界大会について書きます。お楽しみに!
moimoi!(バイバイ!)
Kii companyは「さあ、地域を沸かそう」を掲げるONDOグループのDNAを受け継ぎ、東海・西日本を中心としたエリアで温泉を核としたまちづくり、サウナや宿泊施設の開発や運営に取り組んでいます。海や山、川といった雄大な自然や、世界遺産の熊野古道など、まだ注目されていない西日本の魅力を発掘し、人とまちをポカポカと元気にする取り組みを行っています!
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