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あげき温泉のサウナラウンジをパワーアップさせるために、サウナの聖地フィンランドに行ってきました。

遠藤 颯汰

こんにちは! おふろcafé あげき温泉でミドルマネジャーを努めているサウナ大好き遠藤です。

人生初の海外旅行で憧れのフィンランドに!

それは6月某日のことーー、
弊社社長宮本さん「遠藤さんパスポート持ってる? 9月フィンランド行くから準備しといてね」


 
 
私「!?!?!?!?!?」

きっとその時の私は、言葉を発するのが精一杯だったと思います。憧れのフィンランド!? 3カ月後!? と困惑しましたが、学生の頃からサウナが大好きな私にとっては夢のような出来事で、考える間もなく「行かせてください」と言った記憶があります。

このような流れで、突然憧れのフィンランドに行く機会をいただき、飛行機で13時間かけてサウナの本場へ降り立ちました。

この旅のミッション

私が勤務している三重県いなべ市のおふろcafé あげき温泉には、フィンランドのサウナから着想を得たサウナラウンジ「Serow」があります。

今回フィンランドに行かせていただいた背景には、フィンランドのサウナ・カルチャーを体験し、あげき温泉やこのサウナラウンジ「Serow」をもっとパワーアップさせ、お客さまにより良い体験をお届けしていくというミッションがあります。

できるだけ感動ほやほやの状態を忘れないように、これを書いているのは帰りの飛行機です。1本目のブログではフィンランド人にとっての「サウナ」とはどんなものか、と特に印象に残っているサウナ3つについて書きます。

それではブログスタート!

フィンランドにおけるサウナは日本のお風呂と同じ

これは、フィンランドサウナについてよく聞く言葉ですが、実際にフィンランドに行く前の私はこう思っていました。いやいや、お風呂では毎日体を洗うし、そもそもサウナはみんなの家にないでしょう!

でも実際に訪れたフィンランドは、サウナの中で体洗います。サウナ300万個あります。これは、フィンランド人2人に1つサウナがある計算になるのです。

日本人がお風呂に入るように、フィンランド人の近くにはいつもサウナがあります。サウナで汗を流し、体を清める。そして明日に向けてリフレッシュをする、という使い方は日本のお風呂と同じです。そして伝統的なサウナコテージでは、サウナストーブの横に沸かされたお湯があります。お湯が熱いときは、湖の水をもってきて温度をちょうどよく調節し、その湯を使って頭や体を洗います。

4日間のなかで、現地の方がよく行かれる日本の銭湯のようなサウナにも2件ほど行ってきました。ラウハニエミサウナという1929年にできた歴史ある公衆サウナや、クーシヤルヴィという国立公園にあるサウナに行き、改めてフィンランド人にとってサウナは生活の一部なんだと実感しました。

国立公園のサウナ「クーシャルヴィ」の湖畔


ラウハニエミサウナの看板

敷地内には、サウナがいくつもあり水着を着た方々がサウナを楽しみ、湖にダイブ…

横では、防寒着を着た学生グループがお弁当を持ってピクニック。さらに遠くでは、屋外のジムで筋トレをするおばあちゃんの姿も見えます。



 
ピクニックとサウナが共存するのは日本では絶対に見られませんが、昔からサウナが生活の一部となっているフィンランド人にはごく普通の光景。娯楽の少ないフィンランドでは、こののんびりとした空気感が、かけがえのないひとときなのです。

影響されやすい私は、日本に帰ったらまず最初にピクニックシートを買って近くの公園を探し、りんごにかぶりつき黄昏れようと決めました。

11箇所のサウナを回り、印象に残ったサウナ3つ

■まるで海賊船!? 海上で楽しむボートサウナ

2日目の朝、私たちはヘルシンキから3時間かけてサウナ首都タンペレにある海辺へ向かいました。こんなところにサウナがあるの?と思いながらバスを降りると、遠くにはなにやら黒い船が。リビング付きの快適な黒船に飛び乗ると、その中には薪で温められたサウナ室がありました。

更衣室やシャワールームもあり、ロウリュできるバケツもある。なんて快適なの!?

私たちを乗せて運転手さんは海の真ん中へ進みます。その間、私たちはサウナ室でお構いなしにロウリュし蒸気を上げサウナを楽しみます。ボートがゆっくりと止まると水遊びを楽しむことができるタイミングです。


 

ボートの屋上部分から海へダイブ!! 体感的に5メートル以上下にある海へ飛び込むのは結構怖くて、心から温冷交代浴ができました。


 

屋上部分には、温かいお風呂やグリルがあり、BBQパーティーも楽しめます。

■初めてのスモークサウナ体験、ニエミカペー

ニエミカペー、ニエミカペー。何度言っても覚えられない。皆さんも一緒にせーの、「ニエミカペー。」

ご唱和ありがとうございます。2日目のお宿「ニエミカペー」は、タンペレよりも奥に進んだ森の中にありました。キャリーケースをせっせと運び、見えてきたのは見るからに歴史を感じるコテージ。

ここでは、フィンランドでも数少ない「スモークサウナ」を体験させていただきました。

個人的な話になりますが、かわいい人形や工具、住んでいる方の趣味が垣間見えるお酒のグラスがずらっと並んだコテージは、十年来の友達の家にどこか似ていて、「ここにサウナができたらいいね。」と友達と話していた夢物語が実現されたような感覚でした。ド田舎出身の私には、初めて来たのに懐かしさのある景色でさらに心を打たれました。


こんなサウナノート、あげきでも作りたい。

スモークサウナは、6〜7時間かけて積まれた花崗岩約4トンを温め、その余熱でサウナ室を温めます。サウナが使えるようになる頃にはパチパチ燃える火も煙もないため、静寂なサウナが楽しめます。

スモークサウナで行うロウリュは、水をストーブへ投げません。ひしゃくを石にくっつけて、ゆっくりと蒸気を上げていきます。このロウリュは「ジェントルロウリュ」と訳されていました。皆様もSerowのサウナ「pitter-patter」で実践して、ジェントルなロウリュを上げてみてください。

ジェントルなロウリュを魅せる宮本さん


なにかの紋章に見えるこの傷は、今までスモークサウナを温めた回数だそうです。その数およそ1000回。1000×7時間=292日。約1年温めていると考えるとすごさがより実感できます。

写真はおもてなししていただいた料理たち。蒸したじゃがいもにシンプルな塩の味付け。染みたな~。

北欧で認められる権利、「自然享受権」により道端にあるベリーを摘んで食べたり、森や湖などのほとんどの自然区域にも入ったりすることできます。

ベリー摘みやキノコ狩りもフィンランドで過ごす楽しみの一つかもしれません。

■夢に出てきた光景、Furuvik Seaside Sauna

フィンランド最終日、最後のサウナは首都ヘルシンキから15分、街中からいきなり住宅街→森へと光景が変わっていきます。森を進んで出てきたのは、夢で見たことがあるフィンランドの景色でした。

赤い建物や、エレガントで歴史のある白い建物、きれいに整えられた芝生には、りんごの木と白いテーブル。


その敷地は、名付けるとサウナヴィレッジ。村のようにサウナがぽつぽつと4つ立ち並び、10人泊まることができるコテージもありました。

通りすがりのネコに夢中に


オーナーのTea Lindbergさんが施設を案内してくださいました。説明の途中で大きく実ったりんごを木から取り、「どうぞ、食べて」と渡してくれ、その場でかぶりつきました。


入ったサウナでは日本よりも何倍も分厚く長い木が使われており、照明はランタンだけ。白い枠の小窓からは幻想的な森の景色がうかがえます。ロウリュするとじんわり蒸気が昇ってフレッシュエアーと混ざり合い、体感温度は上がった状態で呼吸のしやすいサウナになります。


今でも夢だったのかなと錯覚するくらいに綺麗な景色。いつかもう一度、今度は泊まりで行きたいです。

電話ボックスならぬサウナボックスもありました。(本当に温かくなるみたいです!)

ブログの第2弾では、日本と違うサウナの作りやロウリュの仕方などを紹介します。マニアックな話になりすぎないように気を付けますので、ぜひ次回もご覧ください。

お知らせ

10月18日〜19日に開催されるあげき温泉のサウナイベント「あげきとさうな。」内で、フィンランド旅行トークショーを行います! さらに詳しく、写真とともにお話しできればと思いますので、ぜひお越しください。
https://agekionsen.base.shop/
 

 

Kii companyは「さあ、地域を沸かそう」を掲げるONDOグループのDNAを受け継ぎ、東海・西日本を中心としたエリアで温泉を核としたまちづくり、サウナや宿泊施設の開発や運営に取り組んでいます。海や山、川といった雄大な自然や、世界遺産の熊野古道など、まだ注目されていない西日本の魅力を発掘し、人とまちをポカポカと元気にする取り組みを行っています!

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遠藤 颯汰SOTA ENDO

Department
(株) Kii company/いなべ阿下喜ベース
Position
副支配人

社会福祉士の資格を取得するため仙台の大学に通っておりました。同時に、アルバイトで熱波師をしておりました。社会福祉士の資格を取得し温浴施設で働いる異様な経歴です。新卒で入社し、勉強の日々ですが地域を沸かせるように頑張っていきたいです。

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