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moi! こんにちは!
埼玉県で「おふろcafé」を代表とする温浴施設や宿泊施設を運営している会社・温泉道場で、アートディレクターを務める星です。先日、社内の海外視察出張として、ずっと念願だったフィンランドに行ってきました!
世界一幸福な国とも言われるフィンランドは果たしてどんな世界が広がっているのか、海外出張への緊張と責任感と楽しみで夢の中で、架空海外旅行を繰り広げる毎日…。そんな好奇心の塊、星がフィンランド視察を隅から隅まで語り尽くす、その名も「温泉道場 フィンランドツアーレポート 2024」をこの場を借りて記録していきます!
フィンランドへ旅行を検討中の方や、同じようにサウナを営みフィンランドの文化へ興味がある方、温泉道場の事業に共感してくださる方など…たくさんの方の元に届くブログになれると嬉しいです。ぜひ、SNSでのコメントもお待ちしております!
なぜフィンランドへ行くことになったのか
今回のフィンランドツアー参加メンバーは、温泉道場メンバーと、旅する温泉道場でおふろcafé あげき温泉に関わっているメンバー、そして、おふろcaféパートナーシップ店のオーナー、役員。さらに、現地のツアーガイドとして、フィンランド在住コーディネーターのこばやしあやなさんに同行いただきました! 豪華すぎる….。
そもそも、なぜ私たちがフィンランドへ海外出張へ行くことになったのか…? 突撃で山崎さんに聞いてみました!
星:フィンランドへの海外視察がありましたが、なぜこのタイミングでフィンランドにいくことを決めたのでしょうか?
山崎さん:おふろcafé utataneは「北欧」をテーマにしているけど、実際にutataneに関わっている中で、フィンランドに行ったことのあるメンバーは少数なんですよね。
星:たしかに、そうですね。正直「北欧」ってざっくりとしたイメージで捉えてました。迷った時に、新谷さんのフィンランド訪問のブログを何回見たことか。
山崎さん:コロナが明けたことと、ちゃんと自分達で本物を見て体験して理解した上で、どんなお店を作りたいか因数分解したり、自分たちらしさを加えたり、店舗の思想を自分達の手で表現しながら運営していってほしいと思っていたので、結構前から計画していました。
星:まさに、温泉道場のクレドにもある「本物を届ける」ですね! フィンランド視察は実は1〜2年前から噂されており、私も行けるかな?行けないかな?とワクワクしていました。
視察準備
今回の視察ですが、どこへ行って何を吸収するのか部署も違えば、メンバーの目的も様々。たったの5日間で最大限にインプットするべく、事前準備も念入りでした。視察へいくにあたり、工程表を組んだのは我らがフィンランドサウナアンバサダーの新谷さん!
新谷さんに今回の工程のポイントを聞いてみます。
新谷:温浴施設は、曜日や天気によって客層客数が大きく変動します。あるエリアの同じ時間帯で条件を絞り込んで一気に巡ることで、それぞれの施設の集客特性を比較して分析することができます。フィンランドはサウナの業態も豊富なので、ローカル公衆浴場、観光客向けサウナレストラン、異業種ミックスのカルチャーサウナ、エンタメ貸切サウナ、郊外大型プールスパ、ホテルの共用スパなど….温浴サービスの全体像が見えるように視察先を選定しました! 今回のツアーでは、タンペレサウナを1日に5件ハシゴするのがハイライトでしたね。
星:温泉道場の視察は1日に何件もおふろ屋さんをはしごするのが当たり前ですが、フィンランドでも発揮していましたね。慣れない土地で最大限にサウナを楽しんで、他の工程もこなすのはかなり体力が入りますが、日頃の鍛錬のおかげで乗り越えられた気がします(笑)
新谷:温浴以外でも、食の解像度を深めるためにレストランだけでなく市場に行ったりスーパー巡ったり、ローカルの手料理を味わったり。サーモン料理だけで十数回は食べたのでは….!
あくまで、温泉道場流スケジュールなので、参考にする方はご自身の体力や目的に合わせて運用ください。
さあついに、フィンランドでの体験記スタートです。今回、1日早くフィンランドへ行くグループと、後から合流する2つのグループに分かれてツアーがスタート。前乗り組の様子からお届けします。
出発 〜念願のFinair〜
日本時間23:00ごろ成田空港を出発する飛行機に乗るべく集合。首都ヘルシンキ・ヴァンター空港直通の 「Finair」でフィンランドへ向かいます!
Finairはマリメッココラボのデザインが施された機体や社内のアメニティーが話題ですが、「マリメッコ キヴェット」の機体に乗ることに。山崎さんといえば水玉ですが….飛行機のデザインがお揃いです。
機内食でもマリメッコ柄のナプキンが渡されたり、ブルーベリージュースが飲めたり、隣に座っていたキッズが、フィンランドの有名ゲーム「アングリーバード」を熱心に解説してくれたり、飛行機から北欧への期待感はマックス! 12時間のフライトを終え、遂にヘルシンキへと到着しました。
初日 〜ヘルシンキで感じるフィンランドの美しさ〜
ヴァンター空港に到着してすぐ、空港の建築的な美しさと洗練された色使いに胸が弾みます。事前リサーチでも、フィンランドのデザイン性やアート思考には目を引くものが多い! トイレの男女表記は色わけではなく、ピクトで区別していたり、自然が空間の中にさりげなく融合していたり…。自店舗に持ち帰れるものはないか….とにかくキョロキョロ。空港にある大きいスーパーも陳列が独特!
到着はフィンランド時間の朝5時。飛行機でぐっすり寝たので時差を感じず早速街へ繰り出します。
長時間のフライトを終えてフィンランドでの初めての体験は、もちろんサウナ! 最初に訪れたのは「Allas Sea Pool(アッラス シー プール)」
ここはフィンランドでも珍しい朝6:30から営業しているスパ。早朝に到着する予定の方にはおすすめスポットです! 温水プールと海水プールが併設され、5種類のサウナが楽しめます。港の中心街の美しい景色の中に佇む、さまざまな年代の人が楽しむ施設で、すぐ横にはマーケットやレストランが並びます。
こんな街中に当たり前にスパ施設があっていいの….⁉️ 水着だけど大丈夫⁉️ など、いろいろ衝撃でした。メインのサウナ室は座面にボタンがあり、押すとサウナストーブの上からロウリュが行われます。
そこでも驚きポイントが! 日本だと一度ロウリュしたら5分ほど待つ文化がありますが、フィンランドは違います。30秒に1回の頻度で、ボタンが押される! どんどん押される! フィンランド初サウナが苦行すぎる…..と思いきや、全然苦しくない。むしろ湿度たっぷりで気持ちいい!!!
これが噂のフィンランド流か…!と、衝撃を受けますが、後の旅でこの感動は毎回塗り替えられるのでぜひお楽しみに。
サウナを楽しんだあとは、港で開催されているマーケットへ向かいます。
市場には、ベリーや手作りの雑貨たちがずらり。白石さんは手作りのねこちゃんのサウナハットを手に入れていました。マーケットホールでは、キラキラしたサーモンがたくさん! おふろcafé utataneでは、北欧をテーマにしたカフェ「Nordic Café & Dining」を展開していますが、今後のメニュー開発や、お客さまに楽しんでいただく仕掛け作りのヒントがたくさん散りばめられていました。
なかでも、オープンサンドの満足感・美味しさに感動….! ライ麦パンの少し固めの食感と、ぷりぷりな食材がサウナ上がりの身体に染み渡ります。フィンランドのご飯美味しすぎるぞ….。ちなみにフィンランドでは、アイスコーヒーの文化がないそうです。カフェラテはありました!
フィンランドでの商談/新プロジェクトと日本食
サウナと食、街並みを楽しんだ後は、今回前乗りしたメインの目的地へ!
日本の懐かしさ(なぜか既に懐かしかったです)を感じるいい香りが漂う店内で待っていたのは、カウニステのデザイナー ミラさん と、フィンランドで日本食を展開するOWANを経営する原田さんです。
実はおふろcafé utataneでは、フィンランドのテキスタイルブランド「カウニステ」との新しい館内着の制作を行っており、今回は長い期間zoomで打ち合わせをしていたデザイナーのミラさんにお会いし、ご挨拶と生地サンプルチェックをおこないました。新館内着プロジェクトも、近々お知らせがありますので、ぜひお楽しみに!
現地のカウニステのお店にも訪問! utataneとも馴染み深いデザインや、フィンランドでしか見れないアイテムにテンションが上がります。たくさんお買い物しつつ、utataneでも使用したいテキスタイルを見つけて、今後の展開に新谷さんとニヤニヤ。ちなみにお店は有名なヘルシンキ大聖堂の目の前にあるので、現地の活気も感じます。
Valo HOTELで夜ふかし
温泉道場あるあるなのですが、興味関心のアンテナが高すぎるメンバーばかりなので、視察や遊びに行く時は、気づいたら誰かしらいなくなっています。フィンランドでも本領発揮! 思いのままにヘルシンキのショップをめぐります。
個人的に、郵便局がとてもおしゃれかつ機能的で、デザイン性の面でとても参考になる要素が多かったです。
ittalaやalabiaなど日本でも有名なブランドが大通り沿いに並んでいました。温泉道場は自社内で飲食の商品開発も行うので、食器やカトラリーにも興味津々です。もちろん色体験も!
この日はヘルシンキの「Valo HOTEL」に宿泊しました。ラウンジにある大きな大階段が特徴的で、コワーキングやジム、カフェ機能も備わったとても素敵な施設でした。
そして屋上にはサウナ併設のスパエリアが! DJによる音楽を効きながら、沈まない夕日を眺めてくつろげる、おしゃれすぎる空間! ジャグジーやプールに浸かりながら、カップルや友人、ファミリーがゆったりと語り合っている景色が印象的でした。
実はこの写真、現地の時間で22:00ごろ。これが噂の白夜か….! 1日動き回って疲れているはずなのに、明るい景色にいつもとは違うととのいを感じました…。非日常すぎる……フィンランドの夜ふかし最高すぎる….。
感動のままブログ第一弾は締めます!
フライトを含めると丸2日! フィンランド視察ツアーはスタートからコンテンツが盛りだくさんでした。2日目以降は他のメンバーも合流し、こばやしあやなさんのガイド付きで本格的なサウナや北欧文化をめぐるツアーの始まりです。
フィンランドで一番古いサウナや、世界的にも珍しいスモークサウナなど….、魅力たっぷりのサウナも体験してきたので、ぜひブログ第二弾もご覧ください!