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こんにちは! ブランドデザイン室のナガシマです。2013年入社。温泉道場では古株ちゃんです。入社した2013年は、初代おふろcaféである「おふろcafé utatane」がOPENした年であり、私はその施設のリノベーション・立ち上げから参画しました。
その施設を立ち上げて成功させることは、新店創設という価値以上に、後の温泉道場の歩みにとって、とても重要な意味合いが含まれていました。入社したばかりの私は、その本質性を理解できないまま、とにかく何でもやってみるぜ!という気概と若さで、“謎”の「おふろcafé」のオープンに向けて邁進していたのでした。
今回はその「おふろcafé utataneができるまで」の謎を紐解いて行こうと思います。
「おふろcafé」って何よ?
入社まもなく、何の前触れもなく「店舗のロゴができた!」と一通のメールが送られてきました。
ナガシマ:「おふろとコーヒーカップがくっついとる…!? おふろとカフェがひとつになるって、イメージ湧かない…。これっておふろの中で飲んだり食べたりするんですか?(←実際、当初のお客様からよくあった質問(笑))」
センパイ:「おふろに入って、カフェで美味しいもの食べて、その後リラックスして過ごせたら、その場所って最高じゃない?」
ナガシマ:「それは贅沢ですね。なるほど、ひとつの施設で色々楽しめるのね。しかしどうして最後、うたた寝って言葉にしたんで?」
センパイ:「本をめくりながらとか、ぼーっとしながら、うとうとしてつい眠ってしまうって、究極のリラックスだと思ったんだよね。それにはおふろ以外の空間をどう活かすかが大事。」
ナガシマ:「つまり、心地いい空間やサービスをすればするほど、提供した末路が「うたた寝」ということですね。お客様にうたた寝してもらったら、勝ちってことか!」
今までのスーパー銭湯・健康ランドを「おしゃれ」に。カフェのような機能とセンスを反映させることで、おとずれる変化。それは後々わかるのですが、これが代表である山崎の野望だったのです…!
閉館した施設をリノベーションの力で再生させる
現在おふろcafé utataneがある場所は、もともと「大宮大成鉄道村」があったところでした。
ここはすぐ側の「鉄道博物館」と合わせて運営されていた宿泊付きのおふろ屋さんで、館内にNゲージやプラレールが走る、電車ファンにはたまらない人気施設でした。
その大宮大成鉄道村が閉館後、約1年ほどを経ち、ご縁があり温泉道場が改装に踏み切ることに。
改装イメージはまるで夢の国のよう。しかし当初の現状は…
こんな感じでした。“廃墟”のような雰囲気でマジで怖かったっす!
椅子ひとつ。音楽ひとつ。コーヒーの味ひとつ。それが、おふろcaféブランド!
「おふろcafé utatane」は他店よりちょっぴり高めの料金を設定しました、その代わり、1日中のんびりすることができる、様々なコンテンツをご用意したのです。どれも1つ1つ、こだわりを持って揃えていきます。現在のおふろcaféでは、どれも当たり前になっているものばかりですね。
用意したコンテンツは
- 無料アイテム: コーヒー・WiFi・PC・マッサージチェア・雑誌やコミック
- いろんなゾーン: ハンモック・暖炉ラウンジ・リクライニング・ライブラリー・いろんな椅子
- おふろで読書: おふろの中で読書ができるサービス
など。
ちなみに「おふろで読書」は、あまり流行らなかった(笑)
おふろcafé utataneはお客様のワクワクが集まる場所
オープニングスタッフの研修で、代表の山崎は教えてくれました。
山崎: 「このお店は、おふろとトラベルカフェとお昼寝をテーマに、仮眠機能を大幅にアップさせます。デザインコンセプトは女性向けのカフェのイメージです。お客様には、各々の楽しみ方をみつけてもらいたいと思っています。それは、ライフスタイルの提案です」
山崎: 「これから、おふろcaféのブランドを構築していくのはスタッフみなさんです。いずれは、いろんなおふろcaféを展開していきたい。ハード面だけでなく、カルチャーや、デザイン性、みんなのアイデアで、お客様がよりワクワクするおもてなしを作り込んでい来ましょう!」
…なんだかすごいことを言っておる! ワクワクする! しかしそれは後に、おふろ屋さんの業界イメージから一歩飛び出て、ほんとうに新しい客層を生んでいくことになったのです。