2019年9月21日〜23日に長野県小海町で開催された日本最大のサウナイベント『サウナフェスジャパン2019』に、温泉道場の自走式サウナカー『サウナワゴン』を出展させていただきました!
サウナワゴンを出すのは昨年に続き2度目。ぱっと見はなんの変哲もないクルマだけど、これもサウナなの!?と驚かれるお客様をどんどんご案内。電気ストーブだからこそできるロウリュの連射をお楽しみいただきました!
有り難いことに、ぼくは日本サウナ祭りから4年連続で参加させていただいております。年々の進化が目覚ましく、新谷が個人的に気になったことをピックアップしてみました!
参加者の変化
初期の頃は定員100名程度で、サウナ施設の運営者やコアなサウナファンが多く年齢層は高め、交流を楽しむコミュニティ色が強い印象でした。
2017年のイベントページ
今年は4度目ですが、年々注目が集まっており、定員200名×3日間に対して3500人もの応募があったとのこと! 都心から片道4時間運転しなければたどり着けない秘境、にも関わらず、印象としては20代、30代がすごく増えたなぁと感じており、カップルも多くいらっしゃいました。
どうしてここに?と尋ねると、「男女でサウナを楽しめる機会が少なくて」「セルフロウリュするのは初めて」「一度湖に飛び込んでみたかった」といった既存の施設には無い、ここだけの体験を求めて集まっていることがわかります。サウナ人口が確実に増えていることを肌で感じられました。
行列ができるサウナパフォーマンス
ファイヤーサイドさんと熱波師のマグ万平さんによる森のサウナ。ファイヤーサイドさんの巨大なテントサウナに葉っぱが敷き詰められ、ベッドに横たわってウィスキング(白樺の葉で叩く、押し当てる、揉む施術)を受けます。写真映え抜群。
もうひとつ、写真家の池田さんが提供するサウナトースター。ちょっと言葉では形容しがたい、シャーマニズムにも似たような独自のパフォーマンスに歓声(悲鳴?)があがっていました。
水タバコ
今年初出展されていて面白いなと思ったのが、水たばこ「シーシャ」。フレーバー付きの煙を、ガラス瓶の水の管を通して吸うというもの。出展者の「shishar’s」がサトウキビの繊維や紅茶の葉を使ったノンニコチン・タールの水たばこを提供されていました。機材を囲んで座り、香りを楽しみながら穏やかな時間を過ごす様子は、もはやサウナ! 相性バツグンでした。
サウナ飯
ベストフードは、「The Sauna」のベベさんが出張販売していた、究極のサウナ飯「ラムマーボー丼」。サウナ後に熱くて辛いもの食べたらまた汗かいちゃうじゃないというところですが、それが最高に良い。スパイスの効いた食事で発汗してクールダウンするのが、サウナ後にぴったりなんです。
ベストドリンクは王道のイオンウォーター! 大塚製薬さんが900mlボトル(通称サウナーサイズ)を無償提供してくださっていました。サウナ後に飲むと身体が喜んでいるのが分かります。
おふろ、シャワー設備
サウナフェス的には脇役の立場だけれど、簡易シャワーと五右衛門風呂がかゆいところに手が届く活躍をしていました。
「WOTA」は世界の水不足に挑むすごいプロジェクトで、使用済みの水を浄化した上で循環させる仕組みのシャワーを提供していました。
「MIZU JAPAN」のおしゃれな薪焚き風呂、フィンランド Kirami社「ホットタブ」。サウナ後はやっぱり湯船で多幸感に浸かりたい…という贅沢な悩みに答えてくれました。
ホスピタリティ
最後に、サウナが増えて、コンテンツが増えていくなかで変わらないもの。この大イベントは運営メンバーのサウナ愛によって成り立っています。アウトドアのサウナはけっこう手が掛かります。定期的に火の様子をみて、薪をくべて、楽しみ方をご説明して、場合によってはタオルを振って盛り上げて、ロウリュのバケツの水を汲んで。サウナの魅力を伝えようという一心で運営していて、参加者にもそれが伝わるので、会場内のマナーがとても良くて譲り合って皆で楽しんで、感謝の言葉が交わされています。
サウナ愛に溢れた平和な世界。こうしたスピリットは、設立当初から規模が大きくなっても変わることなく受け継がれていました。
このイベントの体験を持ち帰った方が、友だちに薦めたり、近所のお風呂屋さんに通うようになったり、最近増えているローカルなサウナイベントに関心を持ってくれたら嬉しいですね!