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「三重県四日市市って何があるの?」な人には見てほしい、三重県四日市市おすすめ観光コースを作ってみた

古性 のち

「のちさん。三重県四日市に、あたらしく温泉道場グループの施設ができるので、取材に行ってきてもらえませんか?」

約1カ月前。株式会社温泉道場からいただいたお話はこうだった。

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四日市温泉おふろcafé湯守座。

もともとこの地で愛されていた、“天然温泉ユラックス” という温浴施設を、温泉道場がリニューアルを手がけ、「現代の芝居小屋」をコンセプトにした新しいスタイルの温浴施設として生まれかわらせるらしい。

三重県。そもそも、四日市市には何があるのだろう。

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わたしの精一杯の三重県の知識。それは赤福。おなじみの、なかにお餅が入った餅菓子だ。
しかし調べてみると、どうやらこの赤福は四日市市ではなく伊勢市の名物らしい。

そこで、四日市市について調べてみると・・・

おどろくほどに情報がすくない。

これは本当に行ってみなければ何があるのかわからなそうだ。わたしはひとまず、新幹線に乗って向かうことにした。

 

【AM 8:00】 東京からは電車を乗り継いで2時間30分ほど

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朝いち。はるばる三重県四日市までやってきた。三重県と聞くと遠いイメージがあったものの、東京から名古屋に抜けて電車を乗り継ぎ、2時間30分ちょっとで来れてしまった。意外に近い。とりあえず、まずは噂の四日市温泉 おふろcafé湯守座に向かってみることにする。

四日市市駅から車に乗って走ること約15分。わっと目に飛び込んできたのは・・・

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絶賛工事中の湯守座。(※ 2017年10月22日現在)

あれ・・・できてない。できてないよ湯守座。あれ。

のち:「すいません。取材に伺うようにお願いされてきたのですが、ゆ、湯守座は・・・」

現場のスタッフ:「オープンが11月3日なので、まだできてないんですよ」

・・・なるほど。わたしこれ早まったやつだわ。

 

結論:おふろcafé湯守座は11月3日グランドオープン!

ということで、素敵な湯守座を乞うご期待!

 

〜完〜
 

・・・はさすがに怒られそうなので、せめて四日市市の街を散策してみることにした。
これがウワサの行き当たりばったりか。

※3

そんなわたしの救世主として現れたのが、おふろcafé湯守座のスタッフ坂本翔平さんだ。
 

坂本翔平:生まれも育ちも生粋の四日市市人。埼玉県のおふろcafé utataneで半年間の修行の後、三重県のおふろcafé 湯守座で修行の成果を発揮!してるかどうかは、ぜひご来店して見てやってください。熱波師ジャーニー坂本としても熱く活躍中。

のち:「坂本さん。さすがにこれで帰ったらわたしまじでキレられそうなので四日市市のおすすめ場所を案内してくれませんか・・・」

坂本:「・・・任せてください!」

たのもしい。心にしみる。

 

【AM 9:30】四日市の朝は市場へ!「三滝川慈善橋市場」で地元に元気をもらう朝

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朝。はじめに連れてきてもらったのは、三滝川慈善橋市場(じぜんばし)。

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大正時代に開設されたこの市場は、市内12カ所にある市場の中で、最も古い。ラインナップは野菜・果物・お惣菜・衣類まで幅広い。わたしが訪れた時間はすこし遅かったらしく、多くのお店が少しずつ閉まっている。

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「手作りだから美味しいよ~」とかわいいおばあちゃんが笑いかけてくる。美味しそうなさつまあげは1個80円から。

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「うちのお茶はドイツのベルリンに卸しているの」と嬉しそうに見せてくれたのは、お茶やさんのお母さん。

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”かぶせ茶”という名前の四日市市名物のお茶。渋い中に、じんわり優しい甘みがある。「お土産に持っていきなさい」と、笑顔でもたせてくれた。

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名前 三滝川慈善橋市場
場所 〒510-0097 三重県四日市市八幡町13-3
時間  2・7・5・0のつく日の午前7時30分〜午前11時頃まで

 

【AM 11:00】日本古来の伝統文化に触れる。泗翠庵(しすいあん)でひとやすみ

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市場を後にしたあとに向かったのは、鵜の森公園の中にある茶室、泗翠庵(しすいあん)。「何でこんなところに茶室を?」との質問に「かしこまらずに、ふらりとお散歩のついでにお茶を楽しんでもらえる空間にしたかった」とのこと。なるほど素敵。

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400円でお菓子・抹茶付き 。着物を着たお姉さんたちが、ゆっくりと運んでくる。しっとりした動作に癒される。

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静かな公園の中に、ゆったりとした時間が流れる。

名前 泗翠庵(しすいあん)
場所 〒510-0074 三重県四日市市鵜の森1丁目13-17
時間 午前10時~午後4時

 

【PM 13:00】カロリーは神。美味すぎる「まつもとの来来憲」の
トンテキに舌鼓を打つ、むしろとろける。

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お腹を空かせてやってきたのは、まつもとの来来憲という名前のとんてき屋さん。ちなみにとんてきは、四日市の名物料理である豚肉のステーキ。古くから愛されてきたご当地グルメだ。

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「とんてきと言えば、まつもとの来来憲!」と言われるくらいに、地元に愛されているお店。創業は1978年の元祖とんてき屋さんだ。壁にはにぎやかなメニューがたくさん。

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やってきた料理は、油でテカテカ輝く山盛りのお肉。秘伝のタレが染み込んだとんてきは、口にいれるとふわーっと溶けていく。キャベツにタレを絡めて食べると・・・なんじゃこりゃ。

うまい。
うますぎる。
やばい。
うまい。
うますぎる。

写真じゃ伝わらないのが悔しすぎる。お肉好きは、絶対食べにいってみてほしい。

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名前 まつもとの来来憲
場所 〒513-1124 三重県鈴鹿市自由ヶ丘4丁目7-28
時間 午前10時~午後4時

 

【PM 14:30】国内の80~90%の生産量を占める! 土鍋の代表作「ばんこ焼」

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満腹になったお腹をかかえて、次はばんこ焼の直売所へ。街中に出回っているほとんどの土鍋がこのばんこ焼であることを、館長の説明を受けておどろく。

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中に入ると「あ、これ実家にある!」な土鍋がずらりと並んでいた。ぬくもりを感じるほっこりしたフォルムと、花模様がかわいい。今すぐ具材を入れてコタツを用意してみんなで囲みたい。

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入り口には深いメッセージ入りの巨大鍋があった。サ○エさんのエンディングができそうだ。

名前 ばんこの里会館
場所 〒510-0035 四日市市陶栄町4番8号
時間 午前9時~午後17時

 

【PM 16:30】雰囲気バツグンの雑貨&カフェは地元のお洒落さんが集まるスポット

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車を走らせていると、雰囲気バツグンの外観とお洒落な看板が目に飛び込んできた。「ここ寄りたい」と声をかけると、坂本さんが車を寄せてくれる。

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中には、地元三重県の作家さんがつくった雑貨屋アクセサリーたちが、ところせましと並ぶ。そこに集まるひとたちも、お洒落なひとたちが目立つ。

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現代風にアレンジされた、ばんこ焼の作品もたくさん目についた。つるんとした手触りが、心地よい。

名前 BROOK
場所 〒 510-0829 三重県四日市市城西町4-27
時間 午前11時〜午後22時(雑貨は21時まで)

 

【PM 18:30】キラキラ輝くコンビナート夜景で、優雅なひとときを

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コンビナートの夜景が見えると聞いて海にやってきたのですが・・・

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普通に乗り遅れた。

時間を間違えて、乗れませんでした。誰かわたしの代わりにいってください・・・。

名前 四日市コンビナート夜景クルーズ
予約 059-347-7177
受付時間 平日午前10:00〜午後17:00

ということで四日市、これでもか、というくらい大満喫しました。ここまで書いたらきっと、そんなには怒られまい。

 

せっかくなのでスタッフにお話を聞いてみた

すっかり四日市に満足した最終日。とりあえず誰かに話を聞いてみようと、再度湯守座にうかがってみると・・・
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インパクトが凄いひと出てきた。

名物スタッフのエムディ・アブル・ファハド(通称ファハド)さんだ。

エムディ・アブル・ファハド:バングラデシュ出身。2006年4月に留学生として日本に来ました。大学に4年通い、日本の社会人として現在は四日市おふろcafé湯守座で勤務しています。毎日3食カレーで、日本の好きな食べ物はお寿司です。趣味はクリケットです。お客様とのコミュニケーションをとることが大好きです。

 

ここは、もう一度会いたいひとに会える場所

− ファハドさんは、湯守座ではどんなことをされているんですか?

僕がユラックス(元湯守座)にきたのはだいぶ前で。もう何年目でしょうか。坂本さんとはほぼ同期にあたります。バングラデシュからきて、ずっと所属してます。仕事としては、飲食からフロントからいろいろやっていますが、メインは接客が好きなので、いまはフロントにはいることも多いですね。

イベントにも携わることも多いのです。「ファハドのカレー」みたいな、僕が主催するちょっと面白いイベントなども開催してました。

− ファハドさんとカレー、とんでもなくめっちゃ似合いそう(笑)
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− この仕事をしていて、何がいちばんの魅力ですか?

同じひとに何度も会えることですかね。うちの施設は芝居小屋を兼ねていて、そこに出てくれる役者さんに会いに同じファンが2年後、3年後って何度も何度も足を運んでくれるんです。会うたびに「元気?」って声をかけてくれて、僕のことも覚えていてくれるんですよね。

こうやって長いスパンで、同じお客さんにお会いできることが本当にたのしいです。
 

またみんなで働けるしあわせを感じてる

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− ユラックスが湯守座として生まれ変わることに対しては、どう思っていますか?

単純に嬉しいです。おふろcaféブランドの別店舗を見たときに「こんな風にお洒落になるのか」って、感動しました。そして同時に、同じなかまでまた、あたらしい気持ちで働けることがしあわせだと思っています。本当に、大好きななかまばかりなので。

坂本さんが、おふろcaféの別ブランドに修行に行っているときも、毎日思い出していて。早く帰ってこないかな・・・ってずっと思ってました。他の社員に「いつ戻ってくるの?」ばっかり聞いてたんですよね。なので帰ってきたときに、本当にうれしかったです。

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(照れてじゃれあうふたり)

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「湯守座、OPENがたのしみです」と声をそろえて答えてくれたふたり。

 

なんだこれ。仲良しすぎか。

後日、坂本さんから連絡がきた

後日案内してくれた坂本さんから、湯守座OPENの連絡がきた。
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数週間前ビニールがかかっていた場所も・・・

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じゃじゃじゃーーーーーーーーん!!!!!!

おおおー! これこれ。これを観たかったんだ。できれば取材時この状態でいてほしかった。
ということで2017年11月3日、天然温泉ユラックスは湯守座として生まれ変わりました。素敵。遊びにいきたい。

 

魅力その1. 東海最大規模の舞台で演じられる演劇がある

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「四日市温泉 おふろcafé 湯守座」は現代の芝居小屋をコンセプトに設計されている。湯上りに、お芝居を楽しめる素敵空間だ。

 

魅力その2. 1日楽しんでも1500円以下!

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コーヒーに、雑誌・コミック・マッサージチェア・さらにはWi-Fi。湯守座には、あそべる施設がたくさんある。1日たっぷりあそんでもなんと、1380円。

魅力その3. 快適なカプセルホテルで宿泊も可能

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湯守座には、快適なカプセルホテルが常設されている。良い気持ちになって、帰りたくなくなってしまったひとはそのまま宿泊も可能だ。気軽に泊まれる温泉施設、素敵すぎる。

ということで、次回は完成した湯守座に遊びにいきたいと思う。
まだまだたくさんの魅力を秘めた、四日市。ぜひ、湯守座とあわせて町を散歩してほしい。

詳しい情報はコチラから

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http://ofurocafe-yumoriza.com/

古性 のちNOCHI KOSYO

Department
Position
ライター

「旅、ときどき仕事」運営 / フリーライターの旅人✈︎ / 1989年生まれ。美容師→デザイナー→ライターと転職しました。17カ国まわって日本に帰国。今年念願の温泉ソムリエになりました。好きなお風呂は直島のあいらぶ湯。基本ふわふわと日本・世界を漂う生活を送っています。

Twitter - https://twitter.com/nocci_84
Blog - http://noccheese.hatenablog.com/

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