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【世界湯ったり紀行Vol.4~オーストリア編~】極寒覚悟でバーデンに行ってきた

古性 のち

こんにちは! 旅するライターののっちです。

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アイスランド→ポーランドと降りてきて、現在オーストリアの「ウィーン」に到着しました。

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ここウィーンは芸術と音楽の都として有名ですが、実は温泉大国とも呼ばれていて、約30カ所も温泉があるんです。これはお風呂好きの血がたぎる・・・。

でもひとつ懸念しているのが、ヨーロッパのお風呂って全体的にぬるいと有名なんです。
ネットで調べてみても「ヨーロッパはあたたかいお風呂がない・・・」と嘆きの声が多数。

なぜ、ヨーロッパのお風呂はぬるい?

調べてみると2つ、わかったことがありました。

1. 全体的に日本人よりも平熱が高い!

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ヨーロッパ人の平均体温は日本人よりも高く、約37度と言われています。なのでそもそも「体が芯から冷えているから熱々のお風呂に入りたい!」と思わないのかもしれません。そういえば外人って、スキー場とかでも平気で半袖とかで滑ってますよね。

2. ヨーロッパの温泉は「病気の療養」が主な目的!

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実は40度近いお風呂に入るのは、世界の中でも日本だけ(正確にはアジアだけなのかもしれません)だと言われています。というのも、ヨーロッパではお風呂の目的はあくまで「病気の療養」。熱々のお風呂で「ぷはー生き返るー!」ではなく、ぬるいお風呂に20分以上ゆっくりと浸かり、身体を癒すことが目的です。

以上2つのことから、海外で日本のような熱いお風呂に浸かることは夢のまた夢なのかもしれません・・・。

オーストリア・ウィーンの温泉「Römertherme」にやってきた

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ということでぬるいお風呂を覚悟し、ウィーンの温泉施設「Römertherme」へやってきました!ここは大きなプール・ジャグジー・温泉(外)・サウナがセットになっている大きな施設です。

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まず驚いたのは、更衣室がまさかの男女共有だったこと。
隣を振り向けばおじいちゃんが全裸で立っているしで、気が気ではありませんでした。(ロッカーの隣にボックスのようなものがあり、そこで着替えられるので見えはしませんよ!)

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さあ! 水着に着替えたら早速レッツGO♪

中は広々とした温水プール。温泉は露天風呂のみ

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中に入ると広い温水プールがお出迎え。さすがど平日の真昼間、のんびりスイミングを楽しむご老人がたくさん。

そして隣には露天風呂へと続くドアがありました。

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34度て。ぬるい覚悟してたけど、今日外の気温マイナス2度だよ・・・(不安)

外に出てみると・・・ちゃんと暖かそうな湯気が!

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大きな噴水から流れ落ちるお湯。 ふんわりと沸き立つ愛しい湯気。湯気、湯気が立ってる・・・!!!! ヨーロッパにこんな暖かそうなお風呂があったなんて・・・

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おおっ・・・なんか、よくわからないけれどウィーンっぽい。そして横には口からお湯を吹き出す石像が。お風呂なのか定かではなかったので周りに聞いてみると
「わたしもさっき入ろうとしたけれど、あっちは地獄」と教えてくれました。夏にほてった体を冷やすための場所なのでしょう。

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あ、あ、あ、あったか〜い!(感動)じんわ〜りと疲れた体にゆっくりと沁みていきます。足を伸ばして入る湯船。いつぶりでしょうか・・・。

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しかし、さすがの34度。やはり長時間は体を騙すことは難しく、リミットは入ってから15分ほど。それ以降は寒くて仕方ありませんでした。

更に温度の低いお風呂も

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隣を覗いてみると、こちらは30度。

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さすがのヨーロッパ人もこれは寒いのか、人もまばらです。それでも頑張って外へ出てみると・・・

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極寒。

マイナスの気温にこのなんとも言えない中途半端な温度、かなり厳しい。水の中で足がガタガタと震え、寒いから肩まで浸かるのですがそこに風が吹き込みどんどん冷えていくという悪循環一択。

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ちなみにこちらの浴槽にはものすごい勢いで顔面を強打してくるジャグジーが10分に1度現れます。
隣にいたオーストリアのおばあちゃんがずっと話しかけてくれたのですが喋るたびに口に大量のお湯がなだれ込み、届かずお湯の中へと消える言葉。さらに顔面にかぶったお湯が冷え、顔面の感覚がなくなっていくこれぞ地獄ループ。

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結果気持ち悪くなるくらい大量の温泉を飲みました。体には良いかもしれない。

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また、逆サイドにある噴水からはこれまた10分に1度打たせ湯が出現すると教えてもらい、待っていたのですが・・・

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もう限界。打たせ湯とかもうどうでもいい。はやく出たい。

打たせ湯を待たず(待てず)中へと逃げ帰りました。

男女共有のサウナはなぜか真っ裸!

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そして冷えた体をサウナで暖めようと向かったのですが、なんとサウナは男女混浴、しかも真っ裸」と教えられ、スゴスゴと退散することに。何で見えにくいお湯の中では水着着てるのによく見えるサウナで真っ裸になっちゃうの。やるなら逆でしょう? 一体どうなってるのヨーロッパ人の羞恥感覚は。

ちなみにプールサイドにはサウナに行ったであろう皆様の水着が並んでいました。
・・・えええなんでここで脱いじゃうの・・・!(驚愕)

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サウナの代わりに中にあったジャグジーで温まりましたとさ。

ヨーロッパで温泉に行く時は「冬」を避けるべき

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2時間ほど湯船を堪能してから、プールサイドのカフェで一息。そしてここまで堪能しといてわたしが出した結論は、冬にヨーロッパで温泉に行かない! です!(笑)広い湯船が恋しいのはわかります。暖かいお湯が恋しいのはわかります。ですが必ず裏切られます。夏にいきましょう。

一先ずオーストリアの温泉、めちゃめちゃ面白かったです。次は夏にくるぞ〜! それでは♪

アクセス

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ウィーンのオペラ駅から路面電車に乗りガタゴト揺られて1時間程。終点のBaden駅で下車後、徒歩5分程で到着(大きな建物なのでわかりやすいです!)

古性 のちNOCHI KOSYO

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ライター

「旅、ときどき仕事」運営 / フリーライターの旅人✈︎ / 1989年生まれ。美容師→デザイナー→ライターと転職しました。17カ国まわって日本に帰国。今年念願の温泉ソムリエになりました。好きなお風呂は直島のあいらぶ湯。基本ふわふわと日本・世界を漂う生活を送っています。

Twitter - https://twitter.com/nocci_84
Blog - http://noccheese.hatenablog.com/

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