①生い立ち
はじめまして。株式会社温泉道場の代表取締役社長を務める山﨑寿樹(やまざき としき)と申します。埼玉県幸手市出身。1983年1月22日生まれです。実家が会社を経営したこともあって物心ついた時から、将来は私も自分で商売をやるのだろうなと思いながら幼少期を過ごしていました。今思うと身近にビジネスを感じながら過ごせた子供の頃は非常に学びが多かったなと思い、両親に感謝しています。
さて、そういった時期を過ごしつつも高校の時に実家の事業が破たんし、憂き目にあうことになりました。ここでは詳細は書きませんが、ビジネスをすることの難しさや事業を失敗した経営者がどうなってしまうかなど多感な時期に非常に多くのことを経験しました。もちろん当時は私も悔しい思いをしていたのですが、この原体験があるからこそ経営者としての在り方や、責任、会社を経営することの意味などを知ることができました。
■写真は、本人幼少期。父と一緒に。
大学生の時は、学校の先生になろうと思い、教職員免許を取得したりという方向に向かってはいましたが・・・やはり、商売人としての血が流れていたんだとは思いますが、起業したいという思いが強くなり、次第にビジネスに興味を持つようになってきました。
そして、将来、経営者になるためにはと思い、ビジネスを学ぶために株式会社船井総合研究所に入社しました。今思うと本当にいい会社だったと思いますし、今でも育てていただいた恩を非常に感じております。そのような中で観光開発や地域活性化、日帰り温泉のコンサルティングをメインにやらせていただきました。縁あって、現在の【昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉※当時は湯郷玉川】及び【おふろcafé 白寿の湯※当時は湯郷白寿】の事業を引き継ぐことになりなりました。
■現在の昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉
■当時の湯郷玉川
② 創業への思いと社名の由来について
引き継ぐといっても赤字施設の事業を引き受けるのは今思えば相当なリスクがあったとは思うのですが、28歳の山﨑は怖いもの知らずだったので、コンサルタントができて社長ができないはずはないと思い挑戦する決意を致しました。
社名は、創業メンバーの作道と高田馬場のデニーズで深夜に決めました。当日、若手社長のベンチャーは英語名の会社が多く、漢字の方が目立つよね!ということと、何をやっているかわかりやすい社名がいいよね。ということで数々の候補の中から、株式会社温泉道場にしました!日帰り温泉の運営会社なので、『温泉』そして、人材育成の場としたいという思いで『道場』に致しました。最初は電話するときも恥ずかしいな(笑)なんて思いましたが、一発で覚えてもらえるような社名なのでよかったなと思っています。日帰り温泉を運営するにあたり、事業を継続していくことに重きを置き、会社がスタートしました。正直、傷ついてしまった店舗(赤字のお店)を復活させるのは、本当に心身ともに大変ではありますが、地域の中で日帰り温泉が地元のコミュニティのハブになっていることや多くの取引先を抱えており経済効果も高く、そして何よりお店がないと困る!と言ってくださるお客様がいらっしゃったことがとても励みになりました。なんとか復活させていいお店を作りたい!働くスタッフにお店や会社を誇りに思ってくれる組織を作っていきたいという思いではじめました。今でこそ、会社の経営理念やミッションなどという格好いい言葉がありますが、当時は『お店を継続する』が最重要課題。がむしゃらに改善を行いお客様の満足度を少しづつあげていくことでした。今でこそ懐かしい思い出ですが、私もカラオケ大会にでたり、サイダー一気飲みしたり、売店のPOPを書いたりと社長として背中で見せなくてはと思い、率先してイベントを行っていきました。
■創業当時の写真
■サイダー一気飲み
まだ、この時点では、『おふろから文化を発信する』という言葉はでてきません(笑)生きるのに必死でした。第二話に続く・・・こうご期待。