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こんにちは、HR&カルチャー室の中島潤です。
今回は、2020年12月に旅する温泉道場の社外取締役に就任した佐々木さんに、「温泉道場でのキャリアの築き方って?」という観点から、お話しを聞いてみました!
佐々木 圭子(ささき けいこ):
東京のど真ん中で、満員電車に揺られて通勤する人材紹介会社での勤務を経て、2016年に温泉道場に入社。utataneの副支配人、COMORIVERの立ち上げと支配人を務めた後、戦略人事室(現HR&カルチャー室)へ。2020年12月より、旅する温泉道場の社外取締役に就任。HR&カルチャー室の室長として温泉道場グループ全体の“人”のことを考えながら、週の半分は旅する温泉道場の拠点である三重で働く、という二拠点生活を実践中。
【インタビュー】旅する温泉道場、社外取締役に就任した佐々木さんに聞いてみた-温泉道場でのキャリアの築き方
-よろしくお願いします!そもそも、温泉道場に入ったきっかけは何だったんですか?
佐々木:実は、温泉道場に入るまでは、自分がサービス業で働くなんて、全く思ってなかったんです。漠然と、なんか大変そうだな、というイメージでした。ただ、前職で人材紹介の会社にいた時に、温泉道場の求人記事を見て、「面白そう!」と思って。
-そんな出会い方だったんですね! どこが「面白い」のポイントだったんでしょうか。
佐々木:この会社でどんな仕事ができるのか、全く想像がつかなかったんですよね。店舗での責任者を募集していたのですが、「自分の知ってる“店長”のイメージじゃないな」って。どんな会社で、どんな仕事があるんだろう、もっと知りたい、という気持ちからでした。面接に行く途中、当時本社があった玉川温泉付近の景色を見て、「季節を感じられる、こんな風景での通勤もありかも」と思いまして。山崎さんと話す中でも「ここで働いたら面白いだろうな」という感覚がますます湧いてきて、入社を決めました。
-実際、入社してからのお仕事はどうでしたか?
佐々木:入社後に配属されたutataneでは、本当に未経験のサービス現場を清掃から経験するという現場の仕事を、新鮮に感じながら仕事をしていました。その頃、社内の「夢会議」に参加したのですが、そこで夢を語る他の人たちを見て、「かっこいい、来年は自分も出よう」と思って。大人になると、夢を語ったり、本気で熱くなったりするのは恥ずかしい、と思われがちですが、夢会議は、本気の夢を応援してくれる空気がありました。2年目の夢会議で「島でカフェをやりたい」という話をしていたら、COMORIVER事業が決まったタイミングで「やりたい?」と声をかけてもらい、立ち上げから関わり、支配人を務めました。
-自分の「やりたい」が会社の中でのキャリアアップにつながっていったのですね。
佐々木:はい。私に限らず、温泉道場ではそれぞれの「やりたい」という気持ちを、応援してくれる仕組みと風土があるな、と思いますし、色んな人の「面白い」や「夢」が集まることで、会社自体も成長していってると感じます。
-その後、HRのお仕事を担当するようになったのも、「やりたい」からだったのですか?
佐々木:そうですね。現場で働く中で、「一緒に働く人たちが、楽しく働ける環境をつくりたい」という思いはずっと持っていたのですが、店舗での経験を2年程積む中で、ひとつの店舗の担当者でいるよりも、会社全体に関われる部署に行けば、もっと大きな仕組みづくりに関われるんじゃないか、と思ったのがきっかけでした。
だから、日々の業務と向き合う中で、自分自身の「やりたい」や「関心」を積み上げていっていたら、気がつけばここまで来ていた、という感覚です。「次は、どんな仕事に出会うんだろう」というわくわく感は、入社の時からずっとある気がしますね。
旅する温泉道場社外取締役に―「点」から「線」へ―
-そんな中で、今回、HR&カルチャー室の室長、というお仕事に加えて、旅する温泉道場の社外取締役にも就任されたんですよね。おめでとうございます!旅する温泉道場では、どんなことを担当されているんですか?
佐々木:今、旅する温泉道場は、「これから仕組みやルールを整えて、稼げる会社にしていくぞ!」という段階です。2021年春には、初めての新卒メンバーも入ってきますし、組織づくりと、それを担う人の採用を強化していきたい、という想いがあります。
その実現のために、まずは、個人に溜まっているノウハウを共有できるようにする、仕組みを可視化する、というところから着手しています。いずれは、温泉道場のクレドである“長所伸展”の考え方のもと、各メンバーが強みを発揮してもっと大きな挑戦ができる職場を目指しています!
-まさに「稼げる会社」に向けてのあらゆることですね!「社外取締役」と聞くとイメージがわきませんが、目指すものを聞くと、HR&カルチャー室のお仕事とも共通する部分がたくさんある気が。
佐々木:そうなんです。だから、今回の就任も、「社外取締役になりたい」というよりも、「もっと幅広い仕事ができるなら、ぜひやりたい!」という気持ちからでした。役職に対してというより、担うものや業務の内容に対して魅力を感じて、「やりたいです」と答えました。また、ある意味、旅する温泉道場は、数年前の温泉道場と似た段階にあります。これまでやってきたことを新しい場で試すチャンスでもあると思っています!
-実際に旅する温泉道場でのお仕事が始まって、変化やこれまでとの違いはありますか?
佐々木:これまで、目の前の仕事をひとつずつやっていた感覚があったものが、会社をまたいで経営に関わるようになり、点が線になり、「つながり」を実感することが増えました。宮本さんと話していても、以前は深い背景まで見えていなかったものが、「そういうことだったのか!」と分かると、もっとチャレンジしてみたい、実績をつみたい、という思いが強くなりますね。
また、仕事での自分の焦点が、「○○さん」より「会社」という単位に、「今回の案件」から「全体的な仕組みや制度」に、変化しているな、と思います。働く一人ひとりと向き合うことももちろん大切ですが、根本的な課題はなんだろうか?目標から考えて今すべきことは?と俯瞰して考え、全体の仕組みを整えていくことは、結果的に、各メンバーの働きやすさにもつながると考えています。
「人を育てる」に本気な温泉道場だからこそ
-お話しを聞いていると、入社から今まで、同じ会社とは思えないくらい色んな仕事を経験されてますよね。
佐々木:たしかに(笑) 社内にいながら、異業種と呼べるほど多様な仕事を経験できるのは、温泉道場ならではですね。会社のミッションとしても“リーダーを輩出する”という目標があるので、主軸はあくまで「人」なんです。各自の「やりたい!」を応援する風土や制度もあり、人の多様性と同じだけ事業も多様になっていくのが、温泉道場の強みだと思います。
-その強み、これからどんなふうに活かしていきたいですか?
佐々木:組織の強みのつくり方を言語化したり、感覚ではなく理論で伝えられるようにしたりすることで、社外にも発信できるようにしていきたいです。他のローカル企業の方と話していると、温泉道場のHRの経験が必要とされているな、と感じることが多くあって。温泉道場としても実績を積みながら、他の組織でも活かせる知恵やノウハウとして伝えていくことが次のステップですね。
-温泉道場のHRから、ローカルリーダーのためのHRに、という進化ですね! その中で、佐々木さん自身、これからやってみたいことは?
佐々木:会社の良いサービスや自分が楽しいと感じることが社会でも循環したら素敵だな、と感じるので、会社を超えたところでも、広い意味での「社会貢献」も考えていきたいです。
個人としては、強い組織に向けて、「各自の強みをいかに引き出せるか」ということが鍵になると思っていて、その人自身も気づいてない意外な魅力を、温泉道場だからこそ引き出せるような組織になったらいいな、と。
「面白さ」がキャリアにつながる
佐々木:働く上では、「面白さ」を大切にしたくて、多様な人と仕事ができることや予想外の出会いがあることに、わくわくしています。サービス業も観光業も、仕事として関わったから分かる本質的な面白さがあって、仕事をどう捉えるかは本当に自分たち次第だな、と思うんです。前職でよくつかっていた「既存の概念を覆していく」「今までにない」という言葉を、まさに自分が体感中、という感じです。
普段の仕事は無我夢中で、大変な場面もゼロではありませんが、振り返った時に自分の成長に気づいたり、幸せってこういうことだよな、って各場面を味わえたりすることが、人生の豊かさにもつながるのかな、とも。
成長って変化だと思うので、その変化を楽しめる自分でいたいな、と思います。
-「面白さ」や「楽しむ」がキーワードになりそうですね。最後に、ブログを読んでいる人たちへのメッセージを含め、これから一緒に働いてみたい人ってどんな人ですか?
佐々木:一言で言うなら、「ノリが良い人」ですね。単にテンションが高い、というよりは、仕事の中で起こる色んなことを面白がれて、自分を楽しんでいる人と仕事がしたいです。想定外のことも面白がれる人たちとなら、ポジティブに捉えて成長に繋げられそうだし、もっと多様な人が集まることで、温泉道場自体の魅力も増すと思うので、「奇想天外な人、求む!」ですね!
-新しい仲間との出会いも楽しみですね! 今日はありがとうございました。