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ドイツの圧倒的エンタメ力に誰もがひれ伏す!「アウフグースマイスター選手権」潜入レポート

新谷 竹朗

アウフグースを最上段で受けるも、後悔して途中退出しがちな「おふろcafé utatane」の支配人兼フィンランドサウナアンバサダーの新谷です。

アウフグース(Aufguss)とは、ロウリュで発生した熱々の水蒸気をタオルなどで扇いで発汗を促すパフォーマンスのこと。
これは、あまりロウリュのイメージがないドイツが発祥の地なんです。実はドイツは世界有数のサウナ大国! そしてナンバーワンのアウフグースパフォーマーを決める大会がある地なんです。

 

アウフグースマイスター選手権2019に潜入してきました!

なんと今年、温泉道場はプール・スパ・ホテル複合施設Jordanbad(ジョーダンバート)で開催された、アウフグースマイスター選手権2019に潜入してきました! フィンランドでサウナに目覚めた僕としては「ドイツがなんぼのもんじゃい?」と斜に構えていた訳ですが。先に言っておきます。

度肝を抜かれました。

 

驚きその1:ドイツのサウナは男女混浴!

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まず、圧倒的にかっこいいチケットで入場すると、スパエリアに向かうよう促されます。そして最初に驚くのは、男女の脱衣場が一緒! 1人ずつのフィッティングルームはあるものの、ロッカーは共用。男女別のトイレ・シャワー室へと進み、恐る恐る浴室の扉を開けると。老若男女、みーんなはだか。そう、ドイツは混浴文化なのです! 最初こそ日本との違いに戸惑いますが、郷に従えばそれが当たり前、誰も気に留めないので、全く意識しなくなりました。

ちなみにフィンランドにも男女共用のサウナ施設がありますが、ほとんどは水着着用。ドイツはなぜそうじゃないのかと聞くと、「布をまとったままサウナに入るなんで不衛生じゃん。」とのこと。合理的(笑) そんなこんなでヌーディストビーチ状態なので、これ以降は写真撮影はご法度。会場の雰囲気をパンフレットの写真でお伝えさせてもらうと…

 
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こんな感じ。めっちゃオシャレなんです! 日本にはない洗練されたデザインです。三角屋根の小屋ひとつひとつがサウナになっており、その中でも大きな50名規模のスタジアムサウナがパフォーマンス会場です。すごい。

 

驚きその2:ドイツのアウフグースはなんでもあり!

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次に驚いたのは、ドイツの「なんでもおっけー」感! 写真のおねえさん達が振っているのはタオルではなく、巨大な旗!? サウナで扇ぐのは普通タオルでしょ? 反則では? と思いましたが、これもれっきとしたアウフグースパフォーマンスなのです! というか、見たところドイツのアウフグースは何でもあり。サウナで単純に熱波を届けるというものではなく、ストーリー性・BGM・照明・コスプレ・小道具…あらゆる演出を駆使した、サウナ室のショータイムでした。そんなのアリか!? と思うような驚きの連続です。

私が印象的だったパフォーマンスを挙げると、

      1: 暗転と同時にタオルに仕込んだサイリウムが発行し、オーロラが出現
      2: ガンジーの人生を再現。最後は撃たれるドラマチックなエンディング
      3: ウェイ系のカロリーナがストーブに氷をぶち込みまくって、耐えきれず退場者が続出

何を言ってるか分からないかと思うが、全部サウナの話だ。

https://www.youtube.com/watch?v=pCTJ5Dqmvvs
今年の大会を取材した動画もアップされているのでぜひ!ちなみに【観覧注意】です。観客のナチュラルな裸がバンバン写り込んでいます。

驚きその3:ちゃんと審査していて、奥が深い!

演者は好き勝手やっているように見えますが、全裸でバインダーを持っている、しかし真剣な審査員が、数十の項目をチェックしてナンバーワンを決めていきます。私もしばらく観戦して、観客の盛り上がる瞬間をみていると、なんとなく上手い下手の基準が分かってきました。

      1: 4種のアロマロウリュで起承転結をつける
      2: 暑すぎずヌルすぎず、参加者にエンディングまで体験してもらう塩梅
      3: 曲のキメに派手なタオルパフォーマンスを持ってきて、成功させる
      4: 最後まで笑顔で演じきるスタミナ

まるでアイススケートのショーのように、競技性とエンタメ性の両立が垣間見えます。圧巻のパフォーマンスには感動が生まれ、実際にスタンディングオベーションが起こることもありました。

 

驚きその4:16カ国!?の猛者が集まる世界大会がある!

なんとこの大会はイタリア・スイス・ベルギー・オランダ・ノルウェーなど、ヨーロッパの各国で行われており、2019年9月16日からは世界一を決めるファイナルマッチが催されるらしい(サウナの本場フィンランドの名前が無いのは、なにか事情があるのか!?)
http://www.aufguss-wm.com/en

2020年の開催も既に告知されていますが、残念ながら日本にはこの大会はまだありません…。世界有数のサウナ大国日本。ここには素晴らしい技術を持った演者がたくさん居るはずです。世界に挑む日本人の姿を見たい!!

この記事を読んで興味を持った方がいらっしゃったら、その時に備えて今から世界基準のアウフグースにトライしてみては? 動画を探せばいくつもヒットしますし、僕も持てる情報は発信していきます〜!

 
Jordan
おまけ。興奮と脱力を繰り返すアウフグース観戦を終えて、明らかにカラ元気な温泉道場一同でした。

新谷 竹朗TAKERO SHINTANI

Department
Position
営業副本部長

石川県金沢市出身。フィンランドを一人旅した際に偶然立ち寄った公共サウナに一目惚れし、温浴業界を志す。現在、おふろcafé utataneの支配人として販促・イベント企画を担当。新婚旅行もフィンランドでサウナ三昧で、その際持ち帰ったテントサウナでイベントを主催し布教活動中。薪ストーブOKの水辺あったら教えてください。

・フィンランド観光局認定フィンランドサウナアンバサダー

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