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こんにちは! 温泉ソムリエの古性のちです。世界の温泉をゆったり巡りながら紹介する「世界湯ったり紀行」。前回の取材から半年近く空いてしまいましたが、今も元気に湯ったりと、世界中を飛び回っています。
ここ数ヶ月はずっと東南アジアにいたのですが、温泉ってどの国にも必ずと言っていいほど存在するんですよね。もちろん日本と違うので、行くまでに何時間もかかったり、めちゃくちゃ熱くて入れなかったりもするのですが。でも、その違いが面白いなあと感じています。
今回はその中から一箇所、気になっていたベトナム・ニャチャンの温泉「泥温泉」に行ってきたのでご紹介します!
日本人が少ないビーチリゾート「ベトナム・ニャチャン」
「ベトナム」と聞いて「ビーチリゾート」を想像するひとは少ないのではないでしょうか。ですが実は、ベトナムの海ってすっごい綺麗なんです。
泥温泉がある都市、ベトナムのニャチャンに広がる海は、まさに透明。青い静かな波がざぶんざぶんと打ち寄せていて、観光客がのんびり、体も羽も伸ばしている場所です。
地図でみるとこの辺り。
わたしはホイアンという町からバスで向かいましたが、空港もあるので、飛行機で訪れることも可能です。日本人はまだあまり多くなく、とにかく雰囲気はのんびり。
お洒落なカフェも多く、Wi-Fiの環境も安定しています。物価もそこまで高くないので長期滞在にも向いています。(ただし、日本人のビザ無し滞在は最大14日まで。1ヶ月くらいのんびりしたい…)
町からタクシーで15分ほど。泥温泉「Thap Ba Hot Springs」(タップバーホットスプリングセンター)へ
ニャチャン初日。夜行バスでボロボロになった体を癒すべく、降りてすぐさまお目当の泥温泉「Thap Ba Hot Springs」へ向かいました。町からは車で15分ほど。タクシーで500円ほどでアクセスが可能です。
この青い看板が目印。タクシーの運転手さんに「Thap Ba Hot Springsまで」と言えば通じるかなーと思っていたのですが、通じず。まだまだ観光客は少ないのかもしれません。(帰りのタクシーはスタッフさんが呼んでくれるので、待ってもらわずとも大丈夫です)
受付には数種類のメニューがずらり
うん。びっくりするほど何もわからん。
メニューの多さもそうなのですが、何と言っても一番の混乱の原因はお金の単位の大きさ。ベトナムの単位は「ドン」なのですが、とにかく0が多いのです。私のように数字に弱い人は何日たってもお釣りを間違えます。
スタッフさんに「オススメはなんですか?」と聞いてみると「2番」との回答。どれが2番なのかも定かではなかったのですが、それを頼んでみることに。
中はこんな感じ。めちゃくちゃ綺麗で、広い…!
看板には英語も書かれていました。右が泥風呂、左にはプールゾーンもあるみたいです。
ちなみに木にはなぜか折り鶴が舞っていました。
水着に着替えていざ泥風呂へ!まずは極寒の水シャワー
上下真っ黒の水着に着替え(無料レンタルです)、まずはシャワーを浴びます。この日の気温は22度。
当然温水だと構えていたわたしたちに、とんでもなく冷えた水のシャワーが横から噴射します。
「え、嘘でしょ?これ水なの!?」
「無理無理!無理だから!?」
必死に叫ぶわたしと友人に、笑顔で水を噴射するスタッフ。あのまま後5分続けられてたら完全に感覚を失うレベルでした。
ここからの行程がボードにありました。どうやらお風呂に4回も入るようです。わくわく。
念願の泥風呂とご対面!
そんな水攻めをくぐり抜けてガタガタしながらたどり着いたのは、まずは家庭用サイズのお風呂。中には今回お目当の泥がぎっしり。
冷え切った体を温めるべく、いざー!
めっちゃ暖かい。染みる。生きてて良かったーーーー!
泥はものすごくぬるぬるしていて、37度ぐらい。先ほど冷え切った体に染み渡ります。「ひゃー気持ちいいー!」とはしゃぐ友人。
濃度がだいぶ濃く、塗るたびにお肌に染み渡る感覚が気持ちいい。「これ絶対すべすべになるね」とワクワクしながら友人と入っていました。
お風呂からあがるとこんな感じで泥まみれです。ちなみに、この状態で上がるの死ぬほど寒い。さらに、私たちしかお客さんがいなかったため忘れ去られたのか20分の予定がここで40分ほど放置されることに。確かに泥は気持ちいい。しかし、寒い。
泥を乾かすために日光浴
その後は椅子に移動して日光浴。泥パックの要領で、泥がパリパリになるまで寝転がります。日向でごろんとすると、体がポカポカ。夜行バスできたわたしたちにとってこの時間は極楽そのもの…。気づいたらそのまま寝落ちしていました。
泥を落としてジャクジーへ!
もう一度極寒シャワーで泥を落とした後は、先ほどの泥風呂より広めの浴槽でジャクジー。ここの温度は40度くらいでむちゃくちゃ気持ち良かったのですが、なぜか5分しか入らせてもらえませんでした。なぜなの…!
その後再度ちいさなお風呂へ
1分ほど歩き、またちいさめの浴槽へ。泥風呂ではなく、普通のお湯でした。しかしこのままここでも30分ほど放置されることに。冷めていくお湯。そしてお風呂に飽きるわたしたち。
暇を持て余し持ってきたアヒルのおもちゃで遊んでました。
泥風呂効果か、お肌がめちゃくちゃすべすべに!
その後OKが出てお風呂から上がったのですが、お肌がありえないくらいにもちもち…すべすべ…! たくさんお風呂にはいったせいか、夜行バスの疲れも抜けて元気満タンに! 朝の8時頃にきて、気づけば13時を回ってました。
最後は温水プールに少し立ち寄りぷかぷか。ここのプールサイドでご飯を食べたり、ドリンクを頼んだりもできます! 1日のんびり時間をとって遊びにきても楽しめそうな場所でした。
ニャチャンに行く際には訪れてみたいスポット
訪れたのは4月だったのですが、やはり少し寒かったのでベストシーズンは10月あたりかもしれません。町からアクセスもしやすいですし、何よりも旅中に疲れたお肌の調子が元に戻ります。泥風呂、ニャチャンを訪れた際にはぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
それではまた、世界のどこかで!
Thap Ba Hot Springsまでのアクセス
ニャチャンの町中から車で15分ほど。レンタルバイクでもアクセスが可能だが、道が細いのでオススメはタクシー。場所の名前では通じないので、地図を見せましょう!