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株式会社さかなとの挑戦/サバの陸上養殖からアクアポニックスを始めるまで

鎌田奈津実

株式会社さかなとの鎌田です。今回は、さかなとが歩んできた経緯と、現在取り組んでいる新しい事業、そしてこれからの展望についてブログに記したいと思います。

「温泉サバ」への挑戦と見えてきた課題

原点は、2021年10月に設立した「温泉サバ陸上養殖場」にあります。サバの陸上養殖場を運営し、海なし県の埼玉で美味しい刺身のサバを提供する。上記を目標に、株式会社温泉道場内でのプロジェクトとして発足しました。


 

しかし、開所後に2回の全滅を経験するなど、安定した生産には多くの困難がありました。その後、なんとか1割〜2割の出荷を行える状態を2年間ほど維持したものの、生産性の面でビジネスとしての課題を強く感じるようになりました。


 

2024年4月「株式会社さかなと」を設立

サバの養殖を一度停止し、新たなビジネスモデルを確立するための調査・模索期間に入りました。次の展開を模索する中で、転機となったのが「渋沢MIX」のオープンイノベーション企画への参加でした。ここで、新しく「アクアポニックス」という仕組みを知ることになります。


 

<アクアポニックスとは>

水槽での「水産養殖(Aquaculture)」と、土を使わない「水耕栽培(Hydroponics)」を掛け合わせた循環型生産業です。魚の排泄物を微生物が分解し、それを植物が栄養として吸収して育ちます。植物によって浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、環境負荷の低いシステムです。

この仕組みに可能性を感じ、アクアポニックスを手がける「アクポ二」さんの農場を見学。さらに同時期、群馬県でサーモン養殖業を営む「あづま養魚場」さんとの出会いもあり、具体的な事業の方向性が見えてきました。

新しい事業のスタート

そして2026年2月、渋沢MIXの企画予算を用いてアクアポニックスの運用を開始しました。現在はまだ手探りの状態であり、苦戦する部分もありますが、少しずつ魚が成長し、野菜が育つ環境が作れてきました。


 

今後は、以下のようなロードマップで事業を軌道に乗せていく予定です。

*埼玉県産サーモンの出荷(2027年3月頃まで)
まずは来年3月頃までの初出荷を目指します。将来的には「埼玉県のブランドサーモン」としての確立に向けて動いていきます。


 

*野菜の販売・販路開拓
システム内で育った野菜は、隣接する「おふろcafé 白寿の湯」への卸しを実施するほか、地域の道の駅などでの販売を行っていきます。

*生産拠点の拡大とグループへの貢献
事業の採算性が見えてきた段階で、生産拠点の拡大を視野に入れています。

「農業」と「水産業」への理解と専門性をしっかりと蓄積し、将来的にはONDOグループにおける食の生産拠点を確立することを目指して取り組んでまいります。

私自身のキャリアとしても、異業種への挑戦の連続です。営業職から、温泉道場へ転職し、店舗運営・管理業務。会社を設立し、水産業に挑戦。そして現在は農業に足を踏み入れることとなりました。失敗が連続する日々ですが、一次産業で地域を沸かせるよう日々邁進してまいります。

これからの「さかなと」の事業展開に、ぜひご注目いただけたら嬉しいです。

鎌田奈津実NATSUMI KAMATA

Department
(株)さかなと
Position
代表取締役社長

埼玉県 宮代町出身。新卒で人材系企業に就職。3年間の求人広告営業経験を経て、2019年5月に中途社員として入社。
「自分らしく、働くことを楽しめる社会」を作るため、起業ノウハウを学びに温泉道場へ。
最近は健康な身体づくりに目覚め、青汁にハマり中。

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