こんにちは。ときたまひみつきちCOMORIVERの久保です。
ゼロからピザ窯作っちゃいました!~制作編①はおたのしみいただけたでしょうか?
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《前回までのあらすじ》
「ちょっと今お話いいですか!?」突然真剣な眼差しでやってきたスタッフの福田さんから出た言葉は・・・
ゼロからピザ窯作っちゃいました!~制作編①(基礎・土台)〜はこちら
さてさて、基礎・土台ができたらいよいよ煉瓦積みのスタートです!
ピザ窯下部
11月~1月、土台が完成し、ピザ窯のレンガ積みが始まりました。ここで使うレンガは「耐火レンガ」という少し特殊なもの。また組む際に使うモルタルも「耐火モルタル」という高温に耐えられるものを使っていきます。
ピザを焼く場合、大体400~500度が美味しくできる温度帯。しかし通常のレンガは200度超える環境では劣化して割れてしまうため石窯には向きません。そこで登場するのが耐火レンガ。大体これは1350度くらいまで耐えられるもので、値段がめちゃ高です。普通のレンガの3倍くらいします。これを一個一個水平を確認しながらモルタルで接着していきます。
埼玉とは言え、かなり冷え込む中での水と重量を扱う作業はかなり重労働。時には雨が降り出すことも。よく頑張りましたマジで。
途中で足りなくなって何度もホームセンターに買いに走ったり、金額におののきながらAmazonの発注ボタンを押したのはいい思い出です。
時には配置を合わせるためにレンガを「割る」ことも。レンガタガネと呼ばれる道具をあてがい、ハンマーで刻みを入れていくことで割ることができます。私も何度かやりましたがなかなかコツがいる作業でした。ダビデ像とか彫ってたミケランジェロとか、こんな感じだったのかな、だとしたら腕とかめっちゃムキムキだったんだろうな、とかそんなことばっかり考えてました。
ピザ窯上部
季節が巡って2020年春になりました。いよいよ焼き床の制作に入ります。
屋根はやっぱり丸くしたいということで台形の耐火レンガをどんどん積んでいきます。そういう用途のレンガがちゃんと売っているのだから驚きですね。
レンガだけで積んでいく方法もありますが、精度が不安だったので写真のようにアーチ状の木製型を自作して使いました。これは根岸さんが作ってくれたもの。
余分なモルタルをぬぐって整えて…、これを地道に繰り返して少しずつ積み上げていきます。もたもたしているとモルタルがどんどん固まってしまうので、レンガ積みはある意味時間との闘い。なかなか隙間に入らないモルタルは細い棒で突っつきながら入れていきます。これがなかなか入らずに悶絶すること多々。
注)写真で福田さんはやりやすさ重視で素手で作業をしていますが、以前の記事でも書いたようにモルタルは高アルカリ性。手袋推奨、ケアをしないと手が荒れてしまいますので気を付けて!
煙突部分
そして5月に入りいよいよ煙突部分に突入!
高さを3段にするか4段にするかでめちゃ悩む福田さんです。
雨の日も風の日も日照りの日もひたすらにセメントを練り、レンガを積んだ集大成。そもそもの基礎から作るという度肝を抜いた制作プラン。本当にゼロの状態から完成させてくれた福田さん、また一緒に手伝ってくれたスタッフの皆さんに感謝です!
ピザ釜制作リーダー・福田さんインタビュー
――ついに完成しましたね!どうでしたか?
福田さん 「はい。本っっ等に大変でした。やらなきゃよかったって途中何度も思いました(笑)」
――一番難しかったのはどこですか?
福田さん 「全部ですね!周りの誰もピザ窯を作ったことがないので、正解かどうかも分からなくて。初めてセメント練りましたし。もう一度作りたいかといわれると正直微妙です!でも全体を通して楽しかったですね。」
――これからピザ窯を作ってみようという方に何かアドバイスはありますか?
福田さん 「うーーーーん………あ、決して無理はしないように、ですかね★」
――ありがとうございました!
ついに完成したピザ窯、しかし、すぐに焼けるわけではありません。弱火で火入れをし、慣らし運転をして、ようやくピザが焼けるというのです。一体どんな味なのでしょうか? というかそもそも本当にピザは焼けるのか??