こんにちは、HR&カルチャー室の小林です。「温泉道場を形成する“らしさ”ってなんですか?」そんな質問をお受けする機会を、たびたびいただきます。
「メンバーの個性ですかね…」
お伝えしたいことはたくさんあるのに、うまく言葉で表現できずに歯がゆさを感じていました。
そんな折に、ふっと。目には見えないけど“ある”と感じている、カルチャーという総称。そういったものは、一つの要素ではなく、複合的に構成されているのではないか? それならばいっそのこと、「私たちらしさ」を構成している要素を、馴染み深い温泉分析書のように一つずつ分析して紹介してしまおう…! 題して「温泉道場の素(もと)」作戦が思い浮かびました。第一弾として、先日開催した「予算合宿」の様子をレポートしていきます。
予算合宿とは
半年に一度、全店舗の支配人と泊まりがけで開催する「予算合宿」。今回は2月にホテルニューアカオさんで開催させていただきました。メインテーマは、来季の予算やアクションについて。さらに、各店舗の5年後のビジョン。投資計画、組織体制など議題は多岐にわたり展開されていきます。終始問いかけられるのは「この店舗を“あなたは”どうしたいのか?」という問い。
このフィードバックの背景には、店舗の支配人に一社の社長と同じくらいの決裁権をお渡していることが関係しています。
「おふろから文化を発信する。地域を沸かせ」というビジョンのもと、私たちは温浴施設や、宿泊施設、陸上養殖事業など多角的に事業を展開しています。決裁範囲を広く持ちチャレンジしてもらうことで、ローカルで活躍できるリーダーの輩出に繋がると考えています。輩出の先には日本全体が元気になっていくことを見据えています。
楽しく取り組む意味
求められていることも、やるべきこともレベルは高いものでありますが、ただ単に数字のお話しだけをするのは、「らしくない」ということで。ゲーム性を取り入れて開催しました。テーマは「選挙」4つの項目をクリアできた順にお花がついていきます。全てクリアした支配人から、視察をしてもいいし、お風呂に入っていてもOK。
こんな感じで、当確のお花を貼っていきます。やるならとことん!ということで、支配人の皆さんの、イメージで選挙ポスターも作成しました。
仕事も遊びも、本気で楽しく取り組んでいる人がいる。それが私たちを表す要素の一つかと思います。個人的には、その楽しさを生み出す要因はおそらく「ゆとり(遊び)」なのかなと感じました。ゆとりがあるからこそ、良いものが生み出せるし、お客さまにも伝わるのではないかと思います。
そういった意味でも、ただ予算合宿として開催するのではなく、コンテンツを盛り込むことで「本気さ」「楽しさ」が表現されていたのではないかと思います。さらに、皆さんの様子を見ていて個々の取り組みだけでなく、隣の店舗の状況や、背景を知ることで、横のつながりをより意識することができる機会だなと思いました。
「本気で楽しく」を体現している人たちが集っている。「私たちだったらできる」そんな、“温泉道場”全体としての効力感にも、繋がっていくのではないかと感じました。
余談ですが、早くに当確したおふろcafé 白寿の湯の佐藤良さんは、山﨑さんと共に魚を釣りにいっていました…!キャッチアンドリリースしたそうです。
となりには、プロがいる
社内にある行動指針のひとつに「手をあげない人に 機会は来ない。チャンスは自分でつかもう」というものがあります。その考え方を表す抜擢の機会として“チャレンジ支配人制度”を取り入れています。詳しくはこちら
自ら手を挙げて支配人に立候補できる制度。承認された人は翌月から店舗の責任者として「決断経験」を積みながら、スキルやマインドを一気に成長させる機会を得られます。今回の予算合宿には、チャレンジ支配人になりたてのメンバーも参加。自分で考えなければいけない領域が一気に広がるわけですから、とても大変な期間だったと思います。もしかすると落ち込む瞬間もあるかもしれませんが、温泉道場には「何かしらのプロ」がたくさん集まっています。
合宿中も自然発生的に、若手メンバーの周りに人が集いアドバイスしている様子が印象的でした。助けてもらった恩は次の人に送る。そんな繰り返しが根付いているように感じます。
若手がいて、歴戦の先輩たちがいる。年齢や性別、得意とすること、育った背景。人はそれぞれ違うことって当たり前ですが、この前提を活かし合っていることが、「らしさ」を構成する大事な要素になっていると思います。
オタク度が垣間見れる。遊びも仕事もフルパワー
仕事中はアウトプットの時間として、全力で集中する。遊びの時間は遊びに集中する。切り替えが上手な人ほど、イキイキとされている印象があります。温泉道場でも、山崎さんを筆頭に、遊びにも全力なメンバーが多いです。
オタク的に一つのことに、のめり込んでいくメンバーも少なくありません。会議後の夜もコンテンツを企画し実施しました。美食美酒について語る部屋。チャレンジ支配人について語る部屋。おふろサウナについて語る会など。お互いの「好き」や「共通トピック」に分かれてトークを行いました。
私は、「美食・美酒について語る」部屋へ。お酒好きの山崎さんから、生産元の背景や想いなど伺いながら舌鼓。とても贅沢なお部屋でした。自分たちのベスト3を決めよう…!ということになり、各々のベスト3を発表。皆さんの好みがわかってくる様子が非常に面白かったです。ハレニワの湯料理長の、薄田さん(ススキダさん)はワインをチェイサーに、日本酒を召し上がっていました。強い…。
最初は5人だったお部屋も、気づくとメンバーが増えていました。美味しい料理とお酒があるところには、自然と人が集まりますね。
「これが好き、いやこっちの方が…」好みを議論したり、2日目の会議の準備で山崎さんにアドバイスをもらっているメンバーもいたり。自由だけど均衡が取れている。この空気感が「らしくて」いいなと思える時間でした。
さあ、地域を沸かそう
2日目も各店、4項目のクリアに向けて全力で考える時間が繰り広げられました。最後はみんなで記念写真を撮り解散。合宿の中で話し合ったこと、決めたこと。考えを巡らせることはたくさんありましたが、大事なのは実はここから。
支配人の皆さんが、各店に戻り頼れるメンバーやスタッフのみなさんと共に実行する段階に入ります。立てた仮説が正しいのか、やってみないと分からないことも多くあると思いますが、山﨑さんがよく仰っている
・成功するまで続けること
・「攻め」でおきた失敗は成長の糧
この2つの合言葉のもとに、それぞれの“地域を沸かす”試合がここから始まっていくのだと思います。みんなで創っていくこの一年がどのようなものになるのか、とてもワクワクします。
おまけ
合宿の終了後には、湯河原町で運営しているThe Ryokan Tokyo YUGAWARAの休館日に、「スナックまさし&居酒屋りょう」が開催されました。「スナックまさし」は不定期で社内開催されるイベントです。
今回はスペシャル会として白寿の湯支配人の佐藤良さんがコラボレーション。頬が落ちそうなほど美味しいお料理の数々と、語らいの会。至福のひと時でした。
「スナックまさし」のマスター。伊東将志さん曰く「こんなお料理を出されたら恋しちゃうね」と。本当にそうだなと思います。美味しいご飯を食べながら、お互いの仕事の話だけではなく、最近考えていることや夢など。ゆったりと語り合う時間。こういった時間も、きっと私たち「らしさ」を作る要素になるのだろうなと思います。こういった機会についてもレポートできると嬉しいです。それでは、また次の「#温泉道場の素」でお会いしましょう。