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こんにちは! 温泉ソムリエの古性のちです。世界の温泉をめぐりながらゆったりのんびり紹介するシリーズ「世界湯ったり紀行」。ひさびさの更新になりました。
美しすぎてぼーっとしてしまったチェンマイの夜?
夜道をフラフラ歩いてたら遭遇した寺院にて。 pic.twitter.com/nGNLH7gDKZ— 古性 のち (@nocci_84) 2017年11月5日
先日、タイのチェンマイというところにいってきました。
タイがお好きな方だと「ああ、チェンマイね」となるくらいに、今ではメジャーな観光地となったチェンマイ。わたしも今回はそれが目的に行ったのですが「イーペン祭り」というランタンのお祭りも有名です。
タイの古都や北方のバラと謳われてしまうくらいに、歴史ある、めちゃくちゃ素敵な場所なんです。
…はあああぁ…。最高…。(余韻)
…ですがこの町、本当におそろしい場所なので、安易に足を運ばない方が良いです。なんでかって、居心地があまりによすぎて思わず住みたくなってしまうから!(わたしは最終日、不動産屋に駆け込んで物件探しました)
そんな魅惑的なタイの古都にも、バッチリ温泉があります。アクセスがちょっとばかし大変なのでハードル高めですが、わざわざ足を運んでよかった。もう1度行きたい! と心を込めて言える場所だったので、ご案内させてください。
まるで気分は箱根。タイ人の癒しスポット「サンカムペーン温泉」
チェンマイ市内から乗り合いタクシーに揺られること約2時間ほど。今回ご紹介するのは「サンカムペーン温泉」という、チェンマイを代表する公営温泉です。
市内にあるマーケット、ワロロット市場から、ローカル市民が移動の足として使う「ソンテウ」という乗りもので向かうことが可能です。
この他にもタクシーを行き帰りチャーターする方法や、シャトルバスもあるようです。なぜかどちらもゲットできずだったので断念したのですが、とにかく何に乗る場合でも行き帰りでチャーターすること。「まあどうにかなるでしょ」とのんきに片道しか予約していなかったため、わたしはこのあと地獄をみることに。
入り口でチケットを購入。観光客は100バーツ
まずは入り口でチケットを購入します。地元のタイ人は40バーツ(約120円)、外人は100バーツ(約300円)で入場が可能。
無事ゲット。チケット代を払うと「この先のゲートからどうぞ」と案内してくれます。
ゲートをくぐると、こんな見やすい看板が。ふりがなも日本語で思いっきりふられているため、迷うことはなさそうです。マッサージにキャンプ場、レストランに宿泊施設とかなり広そうな印象。ひとまず、温泉風呂方面へ足を運んでみることにしました。
あまり期待しないで行ったものの…超温泉!
いままでの世界湯ったり紀行では、ワクワクしながら訪れるものの、ボッコボコに沸騰していたり、泣きそうなくらいに寒かったりと完全にカウンターをくらい続けてきたのですが…
…あれ!? パッと見、なんかめっちゃまともーーーーー!!!!!(嬉)
しかも湯気がほっかほかに上がっていて、めちゃくちゃ気持ち良さそう。期待値あがりまくるわたし。ここにくるまでかなり汗だくになったので、一刻もはやくお風呂に・・・ん・・・?
間欠泉!?
しかも、ものすごい湯量・・・! そばに寄ってまじまじ見たかったのですが、残念ながらめちゃくちゃな高音のため、立ち入りは禁止されていました。
とりあえず、周辺が笑えるくらいもわっとしてて、暑い。ひたすら汗が止まらない…。
まずは足湯を体験!
湯船にはやくドボンしたい気持ちをおさえ、まずはそこらじゅうで現地の方がくつろいでいる、足湯に向かうことにしました。
そこらじゅうでシートを広げて、足湯を楽しむ現地の方々。子供も大人もお菓子を食べたり、お弁当を持ち寄ったりと、まるでピクニックのような雰囲気です。
ちょっとまって。温度高くない?
おそるおそる足を突っ込んでみるも、当たり前ながらめっちゃ熱いんですけれども…。
悶え苦しんでいると、斜め向かいに座っていた現地の方が笑いながら「あっちの方がぬるいよ」と教えてくれました。
いや、確かにさっきよりはぬるいけどもさ。間違ってはないんだけどさ。なんでみんな普通に入ってられるんだ。
ちなみにもっともっとぬるいエリアは地元の子供達の遊び場になってました。平和だ。
小腹が空いたら20バーツで温泉たまごも作れる!
足湯の横の売店では、温泉たまご用のたまごも購入できます。たまご大好きなわたし(と同行のカメラマン)は意気揚々と購入。3個で20バーツ(約60円)。良心的な値段ですね。
こんな感じで、ほこほこに湯気の立つ温泉に浸します。もちろん、足湯エリアとは分かれているので安心を。みんなおそろいの竹かごバックなので、自分がどこに入れたのかは忘れないようにしてください。
どれくらいで浸ければ良いのかな〜と迷ったら、そばにきちんと茹で時間の看板がありました。好みの硬さになるまで茹でてみてください!
そしてじっとたまごを見守っていると、ミスト状態になった湯気が直撃するのでただただ熱いです。おとなしく待ちましょう。
待つこと10分ほど。わたしは半熟が好きなので、すこし早めに引き上げました。ほぼ半生でしたが、これも思い出。
陽が落ちてくると足湯がちょうどいい温度に
陽がゆっくりと傾きだすと、足湯の温度もよい感じにさがりはじめました。
あまりの気持ちよさに、飛んでいく意識。ピンク色に染まっていく景色と、地元の対人の笑い声が混じり合う、なんとも良い時間…。
そして爆睡。
閉園は17時! 湯船に浸かるならおはやめに
そして目が覚めると、あたりがかなり暗くなってきていました。はやく湯船に入らねば〜と急ぐもなんとサンカムペーン温泉、17時に閉園。
「どうしよう…肝心の温泉が…」と一瞬あせりましたが、きっとこの記事を読んだ方が続きを書いてくれるはず。
写真はないのですが、どうやらこちらの温泉は大浴場ではなく個人個室ではいるスタイル。いわば日本の家庭のお風呂のようなスタイルのようです。「長期旅に出ていて、なかなかゆっくりお湯に浸かれていない・・・」なんて旅人さんにはぴったりかもしれません。
マッサージもめっちゃしたかったけれど・・・俄然間に合わない。
湯船の横にある温水プールはまだ解放されていたので、見学だけしてもいい? と尋ねるとOKだったので、ちょっと覗かせてもらいました。みんなちゃぽちゃぽ気持ち良さそうに泳いでいます。広さは25メートルプール並み。
温度は37度くらい。お湯もとっても清潔でした。あたりも静かで、ちゃぷちゃぷ・・・という誰かが泳ぐ音と、子供の笑い声が響く平和な空間。そんな空気に・・・
ふたたび爆睡。
サンカムペーン温泉は心も体もゆるむ場所
と、いうことで。なんと肝心の湯船にははいれなかったという衝撃な湯ったり紀行になってしまったのですが、とにかくすごく良い場所でした。
今まで世界で温泉に行って「もういちどきたいな〜」な場所がなかったのですが、サンカムペーン、ぜったいまた来たい。みなさまもぜひ、チェンマイにお越しの際は足を運んでみてください。
それでは♪
Photo by – Sata Masato
サンカムペーン温泉までのアクセス
チェンマイ市内のワロロット市場から乗り合いタクシー・トゥクトゥク・またはシャトルバスで1時間半〜2時間ほど。「サンカムペーンまで」と伝えると途中で降ろされるので(サンカムペーンは街の名前のため、街のどこかに連れていかれます)きちんと「サンカムペーン温泉まで」と伝えましょう。
おまけ
この辺り、夜はほとんど車通りがありません。わたしのようにのん気にギリギリまで滞在していると、確実に足がなくなります。バイクや車などレンタルしない場合は、かならずタクシーやトゥクトゥクに、帰り迎えにきてもらうよう交渉しておきましょう。
わたしは運良く、帰り道偶然通りかかりの日本人の方々がひろってくださいました(本当にありがとうございました・・・)
旅は計画的に・・・!
それでは今度こそ、またね〜!