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前職は公共のリゾート施設!? 同業種から転職した伊藤さんに支配人業務の楽しさを聞いてみた

藤﨑 勇宇

こんにちは、温泉道場リクルートチームの藤﨑勇宇です。リクルートチームでは、温泉道場で働く支配人たちの働き方を紹介しています。

今回は、2020年に中途で温泉道場に入社し、現在、おふろcafé utatane(以下「utatane」)で支配人として活躍する伊藤さんにインタビューさせていただきました。

「温浴」「プール」で癒しを届けたいと思っていた前職時代

――伊藤さんは、前職ではどのようなことに携わっていたのでしょうか。

前職では行政の複合リゾート施設で働いていました。温浴やプールなどが入った公共の施設で、週末は家族連れが思い思いの時間を過ごし、夏は地元の学生らがアルバイトとして集まってくるとても賑やかな職場でした。お客さまに小さな非日常を届けて笑顔になっていただく、働くことによってお客さまが足を運び癒されて帰路につく、そんな癒しを届けるという業務内容に大きなやりがいを感じていました。

設備関係や運営に携わっていくなかで、将来は温浴やプールといったツールを使って自ら癒しを届ける側になりたいと考えるようになりました。そのためにまず経営者としての力を身につけなければいけないと思っていました。

――温泉道場を知ったきっかけはなんですか?

独立してお客さまに癒しを届けるという目標に近づくために、前職で培った経験を活かせる転職先を探し始めました。その過程で、温泉道場という面白い会社に出会いました。ホームページで公共施設をリゾートホテルとして再生したBIO-RESORT HOTEL&SPA O Park OGOSEの事例を見て、ここでなら前職で培ったノウハウを活かしながら、新しいチャレンジができそうだと心が躍ったのを覚えています。

社長の山﨑さんのインタビューを隅から隅まで読んで、会社が「個性を活かす」「長所伸展」の精神を大事にしていることがとても伝わってきました。実際、店舗では年次の若いメンバーがイベント企画で活躍していたり、お子さまの銭湯デビューを応援する取り組み「こども銭湯」など面白いことを行なっていたりと、会社理念の通り、面白そうな社員が生き生きと働いている姿が印象的でした。

その時感じた「人が好き」という部分は入社して3年が経った今でも自分の中の大きな核になっているような気がします。

伊藤さんが考える、支配人のやりがい

――支配人として日々どんな仕事をしているのか教えてください。

実際に広告や採用に使う予算を決めるところから、売り上げの予想を立てて先々のアクションを決める業務まで幅広く任せてもらえます。特にutataneにおいては、お風呂だけではなく飲食や宿泊施設としてのサービスも提供している大きな組織なので、私は接客やイベント企画をするプレイヤーではなく、支配人として店舗全体を俯瞰するようなイメージを心がけています。

とはいえプレイヤー目線で現場を知らなければ、お客さまの反応や現状の課題が見えないので、店舗で働くスタッフさんとの何気ない会話や、社員メンバーが1日の終わりに出す日報に必ず目を通すことと、出勤時に店舗をぐるりと1周回ることなど、日常の些細なところから現場を見るのはルーティンにしています。

支配人業務はまるで社長の疑似体験のように思います。一つの会社の社長くらい権限を与えていただけるからこそ、やりがいもあり、同時に責任も感じています。

――大きな権限を与えら、やりがいもあるとのことですが、具体的に印象的な出来事はありますか?

ハード設備への投資や館内のゾーニングの変更なども行えてしまうところですかね。

最近の事例でいうと「utoutoルーム」は一番新しくできたエリアです。混雑時に館内の滞在スペースが限られてしまうという問題を解決するために、新しく男女誰もが安心してくつろぐことのできる場所を作りたいと考え、女性専用ルームだった場所にマッサージ機やリクライニングチェアを移設して作りました。

他にもキッズルームだった場所をテレワークルームに改造しています。それらの変更は店舗のフェーズやお客さまのニーズに合わせて行っており、テレワークルームはお客さまがハンモックのそばでパソコンを広げて仕事に勤しむ姿を見かけたことから着想を得て実行しました。テレワークの普及もあって、館内でちょっと作業したいときに周りを気にせず集中できるとお客さまからはご好評をいただいております。

メンバーの「個性を活かす」のも支配人業務

――支配人として一番大事にしていることはなんですか?

自分のもとで働くメンバーの成長です。店舗のメンバーに日々かなり細かい部分を要求しているのは、社会人として基礎力をつけて成長してほしいと思っているからです。一緒に働くメンバーがどんどん進化して活躍をし、utataneを卒業したあとも社内でいろんな形で活躍していたら嬉しいなと思いながら働いています。

特にここ一年は店舗メンバーの個性を活かすということに注力しているので、皆様にはぜひutataneのイベントカレンダーを見ていただきたいです。

スタッフさんも巻き込んでのアウフグースイベントに始まり、メンバーの自己紹介や思いを書いたコラム、最近では納豆通のスタッフによる「あなたのための納豆セレクト」。また、毎週恒例の人気イベントであるヨネホシお茶会など、とにかくメンバーの個性が光るようなカレンダーに仕上がっていると思います。

――「個性を活かす」は温泉道場のクレドにも入っていましたね。実際にメンバーの個性を活かす上で意識していることはありますか?

なるべく自己開示をしてメンバーが働きやすい環境をつくるのと、この人は今何を考えて、どんなモチベーションで仕事しているのだろうと考えるようにしています。

――では自己開示は具体的にどんなことをしていますか?

オンラインのカレンダーにプライベートの予定を含めて多く入れ込むようにしています。また、社員全員が見られる日報にはなるべく思いの丈や抱負などを書くようにしています。上司が何を考えて、今何をしているのか分からないというのが一番不安だと思うので、自己開示は特に心がけています。

おふろcafé utataneのこれから

――これからの展望を教えてください。

今のutataneは若いメンバーが多いので、個人としても店舗としても伸びしろが大きいと思っています。「花咲じいさん」のように、今たくさんの種を蒔いておくことで、若手メンバーが成長して強い組織になっていくのと同時に、よりたくさんのお客さまに喜んでいただける店舗にしていけたらとワクワクしています。

――最後に、伊藤さんは温泉道場にはどんな人がマッチするとお考えですか?

チャレンジ精神が旺盛で、自ら手をあげられる人ですね。社内の制度があっても、実際にやるのは自分自身なので、前のめりに挑戦を恐れない人がマッチすると思います。

――ありがとうございました!


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藤﨑 勇宇YU FUJISAKI

Department
おふろcafé utatane
Position
マネージャー

東京の落合で育ち。上海での暮らしを通じて日本の自然やおふろ文化に目覚め、大学でデザインを学ぶ傍ら自然と温泉漬けの日々を過ごす。1カ月住み込みでアルバイトとして働く中で「1000年愛される温浴施設を残したい」と思うようになる。地元に恩返しがしたい、いい温泉を世界に発信したい。そう願って日々勉強中です。

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