こんにちは、HR&カルチャー室の小林佳奈です。温泉道場では「経営×デザイン」の視点があるローカルリーダーの輩出を目指しています。この目標を達成するために、温泉道場の研修プログラムにCCP研修が新たに加わりました! 今回は、そのCCP研修について書きたいと思います。
新卒向けのCCP研修とは?
CCPとは、Creative Culture Practice の略。これは温泉道場が作った造語で、デザインリテラシーを磨くためにクリエイティブやカルチャーを実践する場を意味しています。そして、CCPのゴールは、デザイン経営ができる人材、デザインリテラシーを持ったリーダーの輩出です。
温泉道場では、
○経営思考のあるメンバーが、デザインリテラシーを持つこと
○デザイン思考のあるメンバーが、経営リテラシーをもつこと
双方からのアプローチで、経営とデザインが融合した温泉道場らしいカルチャー作りを進めています。
また上記を実現するために、研修を単発で終えるのではなく、中長期で実施することを意識しています。たとえばよく温泉道場内で「長所伸展 〜良いところをとことん伸ばす〜」というフレーズを耳にします。この価値観は何年も繰り返し発信され続けてきて、現在では社内の共通言語となっています。CCP研修も受講するメンバーが2年〜3年目と増えていくことで、共通の価値観を持つメンバーが少しずつ増えていくと考えています。
CCP研修の講師はこの人!
社内から講師として選抜されたのが、経営者でデザインリテラシーを持った思考をする宮本さんと、経営的思考を持って業務に従事するクリエイティブディレクターの武藤さんです。
温泉道場グループ COO/CHRO 兼 株式会社旅する温泉道場代表取締役社長
宮本昌樹
株式会社温泉道場 ブランドデザイン室 クリエイティブディレクター
武藤崇之
CCP研修のこだわりポイント
1.デザイン視点と経営視点の両方を養う
現場では瞬時に「デザイン視点」「経営視点」の判断が求められることがあります。現場でのコミュニケーションの中で突然この切り替えに対して思考停止状態になってしまわないようトレーニングしていきます。
2.店舗改善案を考えるワークで実践経験を積む
CCPでは、座学だけではなく店舗巡回を行いチームごとに店舗改善案を作成します。改善点の洗い出しからプレゼン資料作成まで、約2時間でチームとしての意見をまとめていくため、スピードと集中力が必要になります。また、単にセンスの良いデザインを提案すれば良いわけではなく、収益やオペレーションについて考えられているかも大事なポイントになります。
3.研修で終わらせず、日々の現場運営にも活かす
ワークで作成した店舗改善案や内容は支配人にも詳しく共有します。支配人としては、部下がどういった学びを得ているのか知ることができ、日々のマネジメントに活かしやすくなります。新卒社員側は研修で得た気づきを、上司と共通認識として持てることが安心材料につながるようです。研修を月に1回の「点」として終えることなく、日々の業務の中に活かしやすく「線」に繋げられることがポイントです。
実際の研修の様子を紹介
先日、O Park OGOSEにて行われた第2回のCCP研修の様子をご紹介します!
こちらは、武藤さんによる「ノンデザイナーのためのデザイン講義」ということで、持ち寄った雑誌を使って紙面を入れ替えている様子。雑誌の文字についても詳しく講義があります。社内でデザイン業務を一貫しておこなうため、デザイン発注を行うときのポイントにも話が及んでいました。とても興味深い実習だったのが、間違いのあるPOPを使用して校閲するという研修です。
こちらは、店舗改善案を作成するために店舗を巡回している様子です。宮本さん、武藤さんの見る観点が異なるのでバランス良く違う角度からの視察を行うことができます。この後は、実際にチームごとに改善案をまとめ、プレゼンを行っていきます。皆さんとても真剣です!
今回の改善案も、すぐにできることから投資を伴う比較的大きなものまで幅広く提案されていました。この案も実際に店舗に共有されます。自分たちの案が店舗の改善に使われるかもしれないと思うと、緊張感と共にやりがいも生まれるようです。
さいごに
今年から始まった新たな取り組みですが、このCCP研修が、3年後5年後の温泉道場の新たなカルチャーや価値観を作るきっかけになるのかなと思います。会社の文化をアップデートしていくことに参加できると思うと、とてもワクワクします!