こんにちは。ときたまひみつきちCOMORIVERの副支配人の久保です。
前回はゼロから完成させたピザ窯作り奮闘記前編と後編をお送りいたしましたが、そのピザ窯に初火入れをしました!
本当は完成後にすぐに行いたかったのですが、福田さんに「ちゃんと乾燥していないとモルタルやレンガの中の水分が熱せられて膨張して、最悪ピザ窯が弾け飛ぶこともあるみたいっすよ」とマジのトーンで言われたので、数日待ってからトライしました。
果たしてピザ窯は爆発すること無く、ちゃんと使うことができたのでしょうか?
失敗したら爆発も?? ドキドキの初火入れ
完成から2日ほどジリジリ待ち、モルタルも十分乾いたと思ったので、いよいよ火入れスタートです。
今回サポートで入ってくれた相馬さんが下窯の上に火をつけます。
ついた! 問題なく炎が上がりました。最初は小さい火から初めて、薪を加えながら炎を大きくしていきます。
実際に焼くのは上の窯の部分なので、ここの温度を上げていく必要があります。ピザが美味しく焼ける温度は大体400~500℃程度。早く温度が上がるように取り出し口にレンガで簡易の蓋をします。
この蓋を鉄などで自作している人もいて、すごく憧れるのですが、まだまだ技術力が追いついていません。いつかちゃんとしたいですね。
しばらくすると…
見よ! 煙突から煙が上がっている!!
ちゃんと空気が流れてる!すごい!!
温度の測り方はピザ窯用の温度計を使うのが一番簡単なのですが、福田さんがうっかり家に忘れてきてしまったため(オイ)、薪を燃やした時に出る「煤」の様子を見ながら適温をジャッジしていきます。
薪を継ぎ足しながら待つこと30分ほど。下窯の炎が当たっている部分が白くなっているのがわかりますでしょうか。これが「煤ぎれ」と呼ばれる現象です。
炎を燃やし初めると一気に煤で下窯内が真っ黒になるのですが、そこからさらに温度を上げ続けていくと大体500~600℃くらいでこのように白い煤が出現し始めます。これが見えたら適温の合図。
今のところ爆発の気配はありません。準備万端です! 怖い!
ちなみに温度が下がると一瞬で煤の色は元の黒色に戻るので、温度のチェック方法としてはかなり参考になります。
僕が今回のために近所のスーパー、ベイシアで買ってきた冷凍ピザを、
窯内におりゃーー!
あとは焼き上がりを待つのみ!!
中が気になって仕方がない福田さん。ずっと周りでウロウロそわそわしています。
一方、ちょっと疲れたので休憩しちゃう相馬さん。「早く焼いて~お腹すいちゃったよ」って、自由か!w
温度がまだ低かったのか焼きが甘く、様子を見るために出したり戻したり、結局トータルで10分ほどかかってしまいましたが…
レッツ・ピザパーティー!!
いよいよチーズがかなりいい感じになったので、いい感じのタイミングで取り出して、
いい感じに切り分けて、、
いい感じ~~!!
外側はパリッとしているのに内側はもっちりした食感!
市販の冷凍ピザとは思えない旨さです。こいつを一緒に買ってきたコーラで流し込むのが格別でした。
相馬さんもご満悦。
「意外といいじゃない!」
ちなみに(これはみんなには内緒なのですが)僕が買ってきた冷凍ピザはスーパーの中で一番安い薄っすいやつです。これをもしピザ生地で本格的に作ったらどうなることやら。。
トマトとか、モッツアレラチーズとか乗っけたい…!!
木陰でしばしのピザパーティタイム。計3枚があっという間になくなりました。
一番美味しかったのは明太モチのピザ。これはぜひ自分たちで再トライしてみたいです。
使用後にピザ窯をよく見ると、細かなヒビが入っていました。
これは火入れをして温度が上がったことにより水分が蒸発し、モルタルやレンガが収縮したためできたもの。恐る恐るコンコン叩いてみましたが、大丈夫そうだったのでホッとしました。
何より爆発や崩落はしなったので、本当に良かったです。福田さんグッジョブ!!
使用後は火を落としていきますが、余熱が長く残るので色々な料理に使えそう。夢が広がりますね。
そんなこんなで何とか火入れ成功しました! 初の試運転にしては上出来ではないでしょうか。
福田さん「ここからが始まりなので、いろいろ使い倒してみたいですね!」
相馬さん「美味しいからピザどんどん食べちゃった。あと1切れちょうだい」
あ・げ・ま・せ・ん☆
お二人ともありがとうございました!
次回はついに稼働し始めたピザ窯で、本格ピザ&裏メニューを色々作ってみたいと思います! ではでは!