毎週【世界の果てまでイッテQ!】を見ていると「世の中には変わったお祭りがあるもんだなー」と思わず感心してしまいますが、そんな変わったお祭り、いわゆる奇祭に自分が参加することになるとは思ってもいませんでした。
皆さん【むこ投げ】ってご存知ですか?
新潟県十日町市松之山温泉街で毎年1月15日に行われていて、前年に結婚した初むこを薬師堂の高さ5メートル以上ある境内から投げ落とします。今では結婚の祝福と、夫婦の絆が深まるのを願って行われますが、元々おらが村の娘をとられた腹いせに若い衆がむこを放り投げたのが始まりだそうです。
今回の主役(むこ)は弊社執行役員の三ツ石將嗣(結婚して戸籍上の名前は笠井將嗣となりました)
弊社に入るよりもずっと前から地域おこし事業で松之山の皆さまと交流があり、その経緯から応募したところ、見事白羽の矢が立ちました。
応募の条件は2つ
ひとつ、祭の前年の1月1日から12月31日までに結婚した、する健康なカップルであること
ふたつ、体力のある担ぎ手4名を確保できること
上記条件を満たし、かつ規定の応募用紙にて11月末日の締め切りまでに応募した中から選ばれた1組には、なんと、カップルと担ぎ手4名の計6名1泊2日無料招待というビックな特典がついてきます。
条件を満たす方、是非ご応募してみてはいかがでしょうか。
むこ投げ・すみ塗り(十日町市観光協会「どきどき十日町」)
http://www.tokamachishikankou.jp/events/january/mukonage_suminuri/
体力には自信のある私も担ぎ手のご指名をいただいて、行って参りました新潟県十日町市。
どーですかー!この雪!!
さすが日本一ともいわれる豪雪地。埼玉県民は圧倒されっぱなしです。
前夜は湯守処「地炉(じろ)」で歓迎の宴。身も心も温まる地元の皆さまとの交流が夜遅くまで続きます。
いよいよ当日。今年はたまたま地元のむこが居らず、また三ツ石が長く松之山の皆さまと交流があったことから、特別に地元のむことして祭りに参加させていただけることに。
担ぎ手も通常は着ることができない地元の法被に袖を通していざ本番です。
わっしょい!わっしょい!の掛け声で温泉街から薬師堂までむこを担いで運びます。今まで一度もむこが落ちたことはないと事前に知らされていたので、担ぐ手にも力が入ります。最後の急坂はホントにきつくて、地元の皆さまにサポートしていただき何とか無事境内に到着しました。
いーち!にーの!さーん!
で美しい放物線を描いて雪へダイブ!雪まみれになったむこを奥様がやさしく介抱してくれます。うーん羨ましい。
無事にむこが投げられて、これにて祭り終了~。
かと思いきや、まだ終わりではありません。この後に600年も前から伝わり、無病息災を願う越後の奇習として広く知られている【すみ塗り】が待っています。最初に塞の神(さいのかみ)と呼ばれる巨大な道祖神を燃やします。
燃やして出た灰と雪を手で混ぜて墨をつくり、「おめでとうございまーす!」と声をかけ合いながら、お互いの顔に墨を塗り合います。老若男女その場にいる人全員分け隔てなく顔を真っ黒にして歯だけが白く光っている様は異様ですが、これが本当に楽しい。
プロ野球で見るビールかけってこんな感じなんだろうな・・・と思いました。
こうして【むこ投げ】【すみ塗り】という奇祭に参加するという貴重な体験をしてきたのですが、今回の主役(むこ)三ツ石は、今度は投げる側で是非参加したいと言ってます。
実は今回の担ぎ手4人中3人は独身。もしかするとその願い、意外と早く叶うかもしれません。いや、叶えましょう。お願い、叶えさせてください。あー俺も投げられたいなー。
著者は切実に嫁(彼女)募集中です。
追記:
婿投げの様子はですが、なんと!
テレビニュースとして、取材していただきました。
また、松之山温泉組合の公式YouTubeもあります。
こちらもぜひご覧ください。