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アッサラームアレイコムー! モロッコからこんにちは、旅するライターののっちです。
旅も大詰め16カ国目。実はこの旅わたしが1番楽しみにしていたのがこの国、モロッコなんです。
どうですか、この可愛いスリッパの大群!!! どうですか!!!
そう、モロッコと言えばカラフルでキュートな雑貨天国。買わない・・・わけないですよねこんな可愛い雑貨目の前にして! 女子ならば!
ということでありったけのお金を費やして、このモロッコの雑貨を買い込むために、
わたしはバックパックに入っている荷物を全部捨てました(事実)
同行していた友人からは「正気か」と冷ややかな目で言われ続け何度も止められましたが、良いのです。わたしはこの可愛い雑貨たちを思う存分買い占めて、家に持って帰りたいのです。
ところでモロッコはここです
日本との時差は9時間、地域は中東にあたります。
日本からの直行便も飛んでいるので、買い忘れた雑貨があったらすぐに戻れますね。安心です。
近年、青い街「シャウエン」が女子に人気
可愛い雑貨に続き今注目を集めているのが、青い街「シャウエン」。青と言ってもとにかく様々な濃さやトーンの青で街全体が埋め尽くされていて、それはそれはメルヘンの世界・・・。3日滞在したのですが、全く足りない。もはや1ヶ月くらい毎日この青い壁を舐め回すように見つめていたい。それくらいに魅力的な場所でした。
モロッコのお風呂と言えば・・・「ハマム」!
さてさて、モロッコと言えば忘れてはいけないのがもうひとつ、それが「ハマム」です。
ハマムとはモロッコのローカル銭湯。ですが浴槽はなく、ぬるめのサウナのような場所です。
中では女性たちがゆったりくつろぎながらお喋りをしたり、垢すりをしてもらえたりするらしい。
観光客用のハマムもあるのですが、ローカルハマムと比べてかなり割高。(料金は10倍くらい違います。が、サービスはピカイチなんだとか)
やっぱりここまで来たらローカルハマムでしょう! ということで、地図を頼りにローカルハマムを探すこと、約20分。
壁に穴がぽっこり空いていて、上にアラビア語の看板が付けられている、それらしき入り口を発見!!
さっそく外の壁を撮ろうとすると……
通りがかりのおじちゃん:「ノオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
わたし:「!?えっ・・・もしかしてわたし?」
通りがかりのおじちゃん:「ノーノー!ノーフォト!!ノーフォト!!」
わたし:「えっ・・・ノーフォトなの?!なんで?!ハマムの入り口撮ってるだけだよ?」
通りがかりのおじちゃん:「ノオオオオオオオオオオオオオ!!!!!(全力)」
わたし:「いやいやいやいやいやなんでだよ。絶対ここノーフォトじゃないだろうがあああああああああああああああ!!!!!」
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揉めること約10分。結果誰も助けてくれず、なんと本当にノーフォトでした。ちなみに出る時には真っ暗でした。絶対絶対おかしいだろ(確信)
今回のレポはイラストレーターさん任せ!
ということで外側の写真が謎のおじさん妨害で撮れない&中は中でカメラの持ち込みがNGだったので、今回は必死にイラストレーターさんに頼みこみ、書いていただきました。
じゃじゃじゃーーん!つたない説明にもかかわらずかなり再現率高めに描いていただいた、こちらの素敵イラストでご説明させていただきます。
気を取り直してこちらがハマムの入り口です。ちなみに参考画像探しにネットを漁ったところどう見ても驚くほどにフォトオーケーでした。
入り口にはこんな感じでちいさなまるい穴が空いていて、上に大きく「ハマム」と書いてあります。
ちなみに本当は「ハマム」が完全アラビア語で全く読めません。わからない場合は「ここはハマムですか?」と周りに確認をとりましょう。
いざハマムの中へ!
まずは入り口で20DH(約30円)を支払い。さすがローカルハマム。めちゃくちゃ安い。更に垢すりを希望する人はプラス20DHとのこと。旅中に体中に溜まった垢という垢・・・そんなのもう、絶対擦ってもらいたい!!!!!!!
更に奥に進むと、現地のおばさまが待っていました。
おばさま:「◎△$♪×¥●&%#」
わたし:「英語わかりますか?」
おばさま:「◎△$♪×¥●&%#!!!(めっちゃ笑顔でうなずいてる)」
・・・うん。うなずいてくれているけれどおばさまが発する言葉は明らかに英語ではない。
訳がわからないままあれよあれよと服を脱がされ荷物を預け、いざサウナ室へ。
中に広がるのは異国ワールド全開の甘美な世界
床に座り込んでお喋りを楽しむ、パンツ1枚姿の異国の女性たち。(銭湯とは違い、下着は履いたままです)ところどころでは垢すりを待ちながらのんびりとお湯を浴びたり、あわあわになりながらお互い垢すりを楽しんでいます。
湯船はなく、周りにポツポツと水道の蛇口のようなものがあるだけ。
オリエンタルなデザインの広い空間の中に、むわ〜っとした温かい空気。若い女性ばかりだったせいか、その妖艶な雰囲気に酔ってしまいそう・・・
ボーッとつっ立っていると、どうやらわたしの垢すりの番がきたのか、グイッと女性に腕を引っ張られ、1番奥の部屋を指さされました。
したがってついていくと、バケツに汲んだお湯を手渡され「かけろ」とのこと。
素直にバシャバシャとかけていると、緑色の石けんを手渡され「これを体に塗りなさい」とジェスチャーされました。
わたし:「これは全身に塗るの?」と聞いてみると
おばさま:「◎△$♪×¥●&%#(めっちゃ笑顔でうなずいてる)」
とのことだったので、とりあえず全身にペタペタ。その後板のようなものにゴロリと横になり、おばさまの垢すりを待ちます。
念願の垢すりがスタート
アジア人が珍しいのか、私に集まる視線。ちょっと緊張していると、網目の荒いタオルを持ったおばさまが登場。
勢いよくわたしの体をこすり始めました。
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ・・・・
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ・・・・
痛い。ものすごく。
わたし:「いた・・痛い!痛い!いたたたたたたた!」
おばさま:「◎△$♪×¥●&%#(笑顔)」
わたし:「痛いってアラビア語で何ていうの・・いやいや痛い!ペインペイン!!アイムペインです!!!!!!」
おばさま:「◎△$♪×¥●&%#(笑顔でこすった垢を見せてくる)」
わたし:「いやいやいやいや擦れてるのはわかるけど!!全力すぎるからあああああああああああ」
力のあまり勢いよく擦られる皮膚。大量に出る垢。笑顔のおばさま。暖かく見守る周囲。
わたしの肌の大事なものがどんどん削り取られていく。そんな想像が頭の中を繰り返し繰り返し、流れていきました。
15分ほどで垢すりから解放
やっとのことで15分の垢すりから解放。おばさまにお礼を言い、大事なものを全て奪われた体で隣の部屋へ。
体を洗って、わたしの初ハマム体験は終了しました。
外に出てみると、体を撫でる風がきもち・・・
痛い。
風が、しみる(泣)
そんな体をひとり優しく抱きしめ、2度とローカルハマムへは行かないと、固く誓ったのでした。
アクセス
ローカルハマムはとてもとても見つけにくいので、現地の方に「ハマムはどこですか?」と聞きながら探すのが○。気持ち良いハマムを体験したい方は、観光客用のハマムを強くおすすめします。