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温泉道場の新卒研修2026 〜地域を沸かすリーダーを輩出するために〜

小林 佳奈

こんにちは、HR&カルチャー室の小林です。今年も新卒メンバーを迎え、2026年度の新卒研修がスタートしました。

毎年この時期になると、「3年後、5年後、どんな社会人になるだろうか」と楽しみでもあり、同時に責任も感じます。というのも、温泉道場の新卒研修は、単なる“知識を教える場”ではないからです。

私たちは1年間を通して、CCP(Creative Culture Practice)というデザインリテラシーを養う研修と、新卒研修とを交互に実施しています。今回ご紹介する新卒研修では、社会人としてのマナーだけではなく、企業理念でもある、「おふろから文化を発信する」という思想をベースに、「地域創生」や「地方で働く」といった言葉を、ただの理想で終わらせないことを意識しています。

実際に、どう事業として成立させるのか。どうやって価値を生み、売上をつくるのか。そこまで踏み込んで考え、実行できる人材になること。つまり、「プロとして、地域で稼げる人材になること」その一点に、1年間本気で向き合っています。

学生から社会人へ。「スイッチ」を入れる合宿

初回は、4月の合宿研修からはじまります。ここでまず実施しているのは、考え方のリセットです。

・学生と社会人の違い
・お給料をいただいている以上、プロであること
・目の前の仕事に全力を尽くすこと

当たり前のようでいて、ここが曖昧なまま仕事を進めてしまうと、必ずどこかでズレが生まれます。だからこそ、テクニカルスキルではなく、社会人として数十年働いていくことを想定したときに、どこに出ても恥ずかしくない社会人となってもらうべく、ポータブルスキルを伝えるようにしています。

挨拶、返事、身だしなみ、報連相。そして一番大事なのは、「素直さ」だったりします。簡単そうなことほど、実は難しいです。でも、この「当たり前のこと」を当たり前に継続できるかどうかで、成長速度にも大きな違いがでてきます。

温泉道場の研修は「実践前提」

特徴的なのは、研修で各回ごとに出す課題は、新卒メンバーが働いている店舗業務と連動しているという点です。例えば、

・日次予算や営業日報の読み方
・PL(損益計算書)の基礎
・繁忙期の売上予測
・販促企画の立案と実行

これらは“知識”として学ぶだけで終わりません。実際に自分の店舗で実践してくることが前提です。

・上長への提案
・決裁を取る
・実行する
・数字で振り返る

そして次の研修で発表する。このサイクルを1年間、何度も回していきます。

「できない理由」を分解する

正直に言うと、全員が毎回、順調に進むわけではありません。

・やりきれない人
・途中で止まってしまう人
・自信をなくす人

必ず出てきます。だからこそ研修では、あらかじめ「どこで躓きやすいのか」を前提に設計し、うまくいかなかったことをそのままにしないことを大切にしています。「なぜできなかったのか?」を分解すること。そして、失敗から得た経験をフレームワークとして昇華させるために、しっかりと時間を使います。

・やり方がわからなかったのか
・準備不足だったのか
・時間の使い方に問題があったのか…

感情論で終わらせるのではなく、構造で捉える。思考の練習を積み重ねることで、2年目・3年目と年次を重ねた際にも、たとえ仕事で失敗してもタスクにフォーカスし、適切にリカバリーできる力を身につけてほしいと考えています。

キーワードは「セルフマネジメント」

この研修で一貫して取り扱っているテーマは、セルフマネジメントです。

・落ち込んだときの立ち直り方
・自分の機嫌をどう取るか
・ストレスとどう向き合うか

社会人になると、これまで以上に、さまざまな人と関わることになります。年代も、職種も、背景も異なる中で、お客さま・取引先・上司・同僚・部下…様々なラインで関係性が広がっていきます。

さらに、社会人として働く時間は想像以上に長く、体力も必要になってきます。外的要因によってコンディションが左右されたり、疲れやストレスが溜まることも当然あります。

だからこそ必要なのが、自分自身の状態を客観的に捉える力と、コントロールする力です。良いサービスをつくるためには、まず自分自身を整えることが始めの一歩かもしれません。

「素直さ」と「やり切る力」

1年目に求めているのは、特別な才能ではありません。

・元気な挨拶ができること
・「ありがとう」と「ごめんなさい」を素直に言えること
・約束を守ること

一見シンプルですが、この積み重ねが、「信頼」となり、大事な基礎・土台になります。

温泉道場では、温浴・宿泊施設のリノベーションを得意とし、施設の再生から運営までを一貫して行っています。だからこそ、いわゆる“普通のおふろ屋さん”や宿泊施設ではやらないようなチャレンジも多いです。

そうした環境の中で、「大変だけど、〇〇さんが言うなら手伝おうか」と思ってもらえるかどうか。それは、その人が周りから信頼されているかどうかに他なりません。

最後は「自分の言葉で語る」

研修の最後には、1年間の集大成としてプレゼンを行います。このプレゼンは、ただの振り返りではなく、自分の仕事を言語化し、相手に「伝わる」状態をつくるための時間だと捉えています。

そもそもプレゼンテーションとは、自分が伝えたい情報を、より魅力的に、より分かりやすく聴き手に届け、理解してもらうための手段です。

・1年間、何を実行してきたのか
・店舗にどんな影響を与えたのか(定量的に)
・どんなマインドで1年を過ごしたのか
・2年目はどう成長していくのか

研修は、単に人事やHRの視点だけで設計し、「やること」自体が目的になってはいけないと常々感じています。社会人生活は、1年や2年で終わる短距離走ではなく、数十年続く長距離走です。その中で、20代で身につけた癖や習慣は、その後のキャリアに大きな影響を与えます。だからこそ、新卒メンバーを受け入れる上司や、研修講師の責任はとても重要だなと感じます。

最後に|人材育成は「時間がかかるもの」

ここまで研修に対する想いを書いてきましたが、これが唯一の正解だとは思っていません。おそらくどの企業も、そして歴史を紐解けば先人たちも同じように、模索しながら進めてきたのだと思います。

現時点での確かな実感として言えるのは、人材育成は、時間もかかるし、手間もかかる。そして、明確な正解があるものでもないということです。時代背景によっても、良しとされるものは変わっていきます。

それでも私たちは、人が育つことこそが、会社の価値そのものだと考えています。そしてそれは、私たちが実現したい 「おふろから文化を発信し、地域を沸かす」という取り組みにもつながり、最終的には世の中への価値提供につながっていくと信じています。

今年の新卒メンバーも、個性はバラバラです。だからこそ、私たち自身が考えや学びを常にアップデートし、新卒メンバーと共に学び続ける姿勢を大切にしながら、向き合い続けていきたいと思います。

1年後、どんな姿になっているのか。皆さまもぜひ、共にその成長を見守っていただけるとうれしいです。

温泉道場では、こうした研修や様々な制度を通じて“地域を沸かす人材”の育成と輩出に重きをおいています。少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ採用ページもご覧ください。

小林 佳奈KANA KOBAYASHI

Department
(株)温泉道場/管理部
Position
室長

埼玉生まれ、埼玉育ち。就職活動時期にbivouacへ訪れたことで、温泉道場に興味を持つ。昭和レトロな玉川温泉での勤務を経て、現在はHR&カルチャー室に所属。幼少よりピアノを習う。大学では、コミュニケーション文化学を専攻。イギリスの文化に興味をもち、イギリスの音楽について研究を行う。座右の銘は「好きこそものの上手なれ」将来は芸術文化に携わって生きていきたい。

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