おふろcafé utataneの副支配人、新谷 竹朗(しんたに たけろう)です。
ニートだった僕が、温泉道場に入社するまでの経緯を勝手に語ります。
3割が北欧一人旅の自慢、7割がサウナにまつわる迷走話です。
僕はあるクリスマス、なにを思い立ったかフィンランドへ一人旅に出かけました。自分を見つめなおそうという、アイタタタな自分探しの旅ってやつです。
トナカイと戯れたり、
オーロラをみたり、
ORIGAMIを教えたり、
そこそこエンジョイしていましたが、自分はちっとも見えてきません。
旅の終盤、ある男に言われました。
「サウナに入れ!サウナはフィンランド人の心だ!サウナに入ったら人生変わるぞ!」
※memo
サウナの発祥は2000年以上前のフィンランド、現在は人口500万人に対して300万個ものサウナがあるらしい。昔はサウナの中で出産し、また死後はサウナで遺体が洗われたほど、人生の中心で神聖な場所なんだとか。
ということで、半信半疑で古い公共サウナに行ってみたところ。。。
これが超キモチイイのなんのって!!
【超キモチイイ その1】 ロウリュ
熱したサウナストーンに水をかけることで湧き上がる熱々の水蒸気(Löyly:ロウリュ)が、波のように降り注ぎます。超熱いのに、湿度が高いからカラカラしなくて居心地いいんです。
【超キモチイイ その2】 クールダウン
火照った身体は、湖に飛び込んだり、雪の上に寝転んだりして冷やします。
エキセントリックに見えるけど、現地人は真顔でやってます。試してみたところ、案外平気なもんですよ。
森三中はリアクション大げさ過ぎ(笑)
【超キモチイイ その3】 カフェ
ある意味いちばんカルチャーショックだったのは、サウナの合間にハダカで休憩できるカフェスペース。老若男女が、ビール片手に語り合ったり、ゆったりまどろんだり。その雰囲気はさながら地域の公民館や公園のようで、温かいコミュニティ感があります。
フィンランドのサウナ文化にすっかり虜になった僕は、日本に帰ってもサウナに通うようになります。しかし、勝手が異なる日本のサウナでは満足しきれず、とうとう
「無いものは自分で作っちゃおう♪」
ここから、僕の挑戦と迷走が始まります。
【チャレンジ その1】 DIY
温泉・温浴コンサルタントブログ 「予算5万円でサウナを自作する実験」
※最近知りましたが、弊社代表山﨑の前職上司、望月さんのブログ!
偶然見つけた上記ブログを元に、一人暮らしのアパートの風呂をサウナにしちゃおうと試みます。
トタンのストーブで薪を炊いて、熱でサウナストーンを熱するという作戦でしたが….
ゲホッ!煙臭い!グヘオッ!!目痛い!!
排気が全然だめでした。危うく一酸化炭素中毒であの世に逝くところでした。
※良い子はマネしないでね♪
ならば屋外でやってみようということで、近所の空き地へ
※やる前に地域のルールを確認してね♪
ストーンを2時間じっくり熱して、家に持ち帰って浴室でビバ・ロウリュ!
水パシャッ。
ストーブ「ジュッ… (ムワッ…)」
僕「・・・ん? これだけ?」
ストーンの熱しも量も、全然足りなかったようです。
全裸で期待したのに、心折れました。
【チャレンジ その2】 飛び込み営業
廃業・休業している銭湯を貸してもらって、サウナに改造して起業しよう!
と浅はかな思いつきのもと、企画書持って飛び込み営業してみました。
※写真はイメージです (江戸東京たてもの園展示:子宝湯)
持ち主の連絡がとれなかったり、門前払いだったり、こっぴどく叱られたり。
いちばん心に残っているのは、ある地主さんのお言葉。
「若い人が興味を持ってくれるのは嬉しいけど、経験も信頼もない方には任せられない。そもそも再開するには数千万の修繕費がかかるし、銭湯は時代遅れで元が取れるわけがない。これまでのお客様には申し訳ないけれど、いっそ取り壊して駐車場にしてしまおうと思っているの。」
その銭湯は、1ヶ月後に本当に更地になっていました。
僕は、温浴業界の現実が悲しくて、自分の立場の弱さが悔しくて、だったら本気でプロになってやると決意しました。
【チャレンジ その3】 就活
サウナに関わる仕事に就いて勉強したいということで「サウナ 求人」でググッて、気になったところに電話したり履歴書を送りつけてみたりしました。
Mトスさん, Aクアプランニングさん, T岡設計さん・・・。
すべて玉砕。。。
随時募集をかけているわけではなく、また専門性の高い職業なので未経験者に入り込む余地がなかったようです。
あるとき、ちょっと変わった求人サイト「日本仕事百貨」で、かなり変わった会社「株式会社温泉道場」を発見します。
昭和レトロな温泉銭湯 やら おふろcaféやら、奇抜な(笑)、いやいや訳のわからない店舗をやっているのを見て、
「これや!!!」
直感がビリビリ反応しました。日本にまだない温浴施設をつくる勉強をするなら、ここしかないと。
〜代表山﨑との面談〜
代表山﨑:「キミ、なかなかおもしろいことを考えるね。なにか特技は?」
新谷:「ありません。しいて言えば氷の張った湖に飛びこめます。」
代表山﨑:「じゃあ、銭湯100店舗巡れたら考えてあげてもいいよ♪」
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巡りました。
★銭湯100店舗★
ということで!約束通り晴れて、入社することができました〜!
さてさて、勢いだけでここまで来た新谷は、会社で上手くやっていけるのか?
そして念願のサウナづくりは叶うのか?
新谷のこれからにご期待ください!