本棚って、小さな宇宙にみえませんか?
“いい本棚では誰もが、求めている答えをみつけだす”
わたしは、そう信じています。
こんにちは。温泉道場の特命担当、永島です。主にブランディングや開発、空間づくりに携わっていてお店で設置する書籍を選ぶ「ブックセレクト」には力を入れています。
おふろcaféのなかの本
おふろcaféには時間に縛られることなく、おもいおもいの場所で気の向くままにゆっくり過ごせる空間が用意されています。おふろで身体の力をぬき、美味しいごはんでお腹を満たし、コーヒーを片手に雑誌をぺらぺら。過ごし方のスタイルもそれぞれです。
「つい、のんびりしたくなっちゃう」そんな感覚を味わってくれたら本望です。
過ごす時間をより豊かに。そのための一つとして、たくさんの本も並べてあります。でもおふろcaféにとって本は、ただの「暇つぶしアイテム」ではありません。
私が大切にしている「本の可能性」を3つご紹介します。
その1「本は、ひとをあらわす」
他人の本棚を垣間みたとき、その人の趣味趣向がみえたりしますね。ある価値観や趣向に基づいて並べられた本棚はその人間の背景にある価値観・人格・歴史を映し、伝えてくれるような気がします。
これは私たちのお店にある本棚でも同じ。本を通して、どんなコンセプトや暮らしを提案しているのか、お店の発信するメッセージを知ることができます。
本はお客さまと「対話する」ひとつの手段でありこの価値感に共感してくれたとき、ファンになってくれたらいいなと思っています。
2「本は、ひとを育てる」
本との出会いは、未知の可能性を広げてくれます。なんとなく気になって手にとった本は、自分が潜在的に求めているものだったりしますよね。
お店で過ごす人が、一つでも良き出会いをお土産にできますように。そんな思いで、一冊、一冊を選んでいます。選んだ本は、テーマごとに並べていくのですがそのときのポイントは、できるだけ多くの、人と本の「マッチング」を生み出すことなのです。
その、わたしが最も大事にしていることを最後に書きます。
その3「本棚を、小宇宙にする」
おふろcaféは、全てのお店で違う本を置いています。店舗ごとのコンセプト・世界観があるからです。でも私が最も大事にしていることは、一冊一冊のつながりです。
ひとが一人でいるより、誰かと繋がっている方がアイデアや可能性が広がっていくように。
となり合う書物は、一冊の書物がもつ個別性を超えて、より広い意味合いに変化します。一見、交わらないものの奥にみえる繋がりが、新たな世界感をつくりだすのです。
その連鎖反応が、わたしたちの脳を刺激しワクワクする一冊へと導いてくれる。そんなロマンがあるのです(笑)
さいごに
おふろcafé 白寿の湯の本棚では、こんな仕掛けも・・・
手にとったらわかる、お楽しみです。ぜひ、おふろcafé各店の「仕掛ける本棚」を楽しんでください。