こんにちは、おふろcafé utataneの藤﨑です。
いきなりですが、「デザイン」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか? 絵がうまい人、センスのある人。なんとなく近寄りがたい専門職。もしかしたら、そういった印象をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そういったイメージも確かにデザインの一面ではありますが、温泉道場で行われるデザイン教育CCP研修は、冒頭「まずはデザインリテラシーを身に付けよう。センスとスキルは経験の累積の先にある」という言葉で年5回の研修がスタートしました。
CCP研修とは…
CCPとはCreative Culture Practiceの頭文字を取った温泉道場の造語です。デザインリテラシーを磨くためにクリエイティブやカルチャーを実践する場を意味しており、デザイン運営ができる人材、デザインリテラシーを持ったリーダーの輩出をゴールとしています。
研修では主に座学のほかに、店舗観察からのグループワークでの改善案プレゼンテーションを行います。
プレゼンテーションは店舗支配人の前で行うのですが、採用された暁には店舗のアクションとして取り入れていただける場合もある…ということで、またとない挑戦の機会に参加者一同白熱し、大盛り上がりのディスカッションが繰り広げられます。
デザイン的思考の基礎基本を学ぶため、温泉道場で行われる完全オリジナルCCP研修の様子を、1年間受講した私ならではの視点でお届けしたいと思います。
CCP研修の座学
座学では広告の分析、ロゴの分析、店舗戦略の分析など、とにかくたくさん分析しました。
なぜあの広告ではこの音楽が使われているのだろう? 当たり前に身のまわりにあるテーマから、深掘りして考えていきます。
そのなかでも「国産野菜にこだわった健康志向の企業CMを自分ならどう作るか?」というテーマの講習では。キャッチーなアイデアが飛び交っていたことが、とても印象的でした。
デザインには正解なんて存在しないかも知れないですが、いい案が出ると自然と会場にいるみんなから「オー!」と唸るような声が出てしまう。自分の作りたいものではなくて、届けたい人の感性に刺さったと感じる瞬間が、デザインを武器とする方々の最大の喜びなのかも知れない、そう実感できた瞬間でした。
新卒一丸となって、店舗の課題を上司と共に考えて議論する過程の中で徐々にデザインが会社の公用語になっていく、私は研修を受けるなかでそんな感覚を覚えました。
プレゼンテーションに向けて
CCP研修では店舗視察の時間が設けられており、課題点をもとにグループに分かれて店舗内を観察します。
視察にはお楽しみのランチタイムがありました。店舗のレストランメニューから、各自好きなメニューを選んでいきます。
私は、おふろcafé ハレニワの湯で、こんなにおしゃれなスイーツも堪能しました。ただ、ここで大事なのはただランチを楽しむ。というわけではないこと。実際に提供されているメニュー、価格、サービスを体験してみるこれも大事なインプットの時間になりました。店舗作りにおいて、より良い考えをアウトプットするためには、自分の目でみて、体験した数が大事なのだと思います。
さらに、店舗視察中はお風呂場の利用や、他のサービスもお客さま目線で観察しながら利用していきます。不思議なことに、座学でデザインの意図を学んだ後にお風呂に入ると、いろいろな新しい気づきが出てきました。
普段は気に留めなかったであろうタイルの模様や照明の色、明るさ、館内着の優しい手触り。意図やこだわりを考えながら過ごすように意識すると、五感が冴え渡るような感覚に襲われました。
研修の最後はチームで考えたアイデアをプレゼンテーションしていきます。
写真は私の班がおふろcaféハレニワの湯の新企画プレゼンを行っている様子です。
23時間営業であるハレニワの湯の夜を盛り上げようという趣旨のイベントを提案し、屋上での音楽イベントやゲーム機の設置など「忙しい日常からあなたを解き放つ、非日常の夜遊びデー」というテーマのもと発表しました。
このCCP研修の最大の特徴だと感じたのは、講師と受ける側という枠にとらわれず、より良いアイデアを探して全体で一緒にデスカッションするというフラットさです。
講師方がこのアイデア面白い! これは店舗の意図と違うなどと本音でコメントを下さるので、自然と私たちも手が挙がり、言葉を発する。店舗の開発チームの一環になったような感覚を覚えるほど、そこにはたくさんのアイデアががっぷり四つで交わされていました。
研修のあとがき
この研修を通じて、自分が強く胸打たれたのは武藤さんの「ちょっぴり破天荒で、夢のあるアイデアを追い求めることが大事だ」という言葉です。
日々店舗業務で働いているとオペレーションや予算に気を取られてしまいがちですが、一番大切なのはお客さまにワクワクをお届けしたいという気持ちだということを再認識できました。お客さまのために、まずは自分たちが全力で楽しむ。入社前に自分自身が素敵だな。と感じていた、温泉道場のカルチャーが根付いていることに、改めて気づくことができました。
こんなおふろ屋さんあったらいいなという、たくさんの「いいな」を店舗で体現し、これからもみなさまにお届けしていきたいです。
「デザイン×おふろ。」
無限大の可能性とワクワクがきっと見つかる。
何気なく「温泉 デザイン」と検索したのが入社のきっかけになった私にとって、デザインはたくさんのワクワクに満ちた分野であるのと同時に、とても奥が深い未知の分野でもあります。経験を重ねて、それを自分色にアウトプットできるその日まで、欲張りにいろいろな世界や思想に触れていきたいと思います。
温泉道場グループリクルートサイト
https://onsendojo-career.com/