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こんにちは、温泉オタクの小川です。
おふろcafé 湯守座に配属されて早くも2カ月が経ち、最近は部屋で理由もなく線香を焚くことにハマっています。今回は、先日行った旅する温泉道場1day視察の様子を皆さんにお届けします!
1day視察とは何か
旅する温泉道場では、普段の店舗業務とは別に「視察ツアー」を行っています(ちゃんと労働時間に含まれております)。その目的は「イケてる施設や店舗の良い所を自分たちの店舗に持ち帰り、活かす」ということです。
現場で精一杯がんばることは確かに大切です。しかし、ずーっと現場に居てばかりだと気付けない、分からないこともあります。外に出て、実際に良いモノを体感することが、自店舗でのより良いサービスを目指すための良い機会となります。
みんなで他店舗のいい所、探しまくるぞ〜!
「あったらいいな」が詰まっている青川峡キャンピングパーク
最初に訪れたのは、今東海地方で最も人気なキャンプ場である「青川峡キャンピングパーク」です。各方面からアクセスが極めて良好であるのに加え、おひとりさまから家族連れまで幅広いニーズに対応したキャンプサイトを取り揃えています。
初心者でも心配なし! オススメ要素3点
キャンプ場を選ぶ際に大きな要素となるのが「自然」です。しかし、自然も行き過ぎるとマイナスな要素に転じることもありますよね。広すぎて歩くのに疲れたり、あまりにも森の奥深くで薄暗くてコワイ、虫や獣が出て鬱陶しいなど……。
青川峡キャンピングパークは、このような懸念を全て吹き飛ばしてくれます。スタッフさんによる徹底的な管理が行き届いた、高規格キャンプ場なのです。
①移動も楽しめる
まずは移動面。広大な敷地内にはアスファルトの車道が整備されており、自動車・バイクで移動可能です(オートキャンプサイトもあり)。貸し出しのマウンテンバイクもあるので、移動がてらに気持ち良く風を切ってリフレッシュもできます。移動そのものが楽しいキャンプ場なのです。
②豊かな自然
キャンプ場近くには、鈴鹿山脈の北部に位置する「藤原岳」があります。青川峡からも近く、登山客の方が基地にすることもあるそうです。上の写真はキャンプ場から見える“そり立つ壁”で、元消防士、登山大好きな大瀧さんは「登りてェな~」と言っていました。本当に登り出しそうで怖いです。
③清潔さ
加えて重要なのが「清潔感」です。場内に2つある共同の炊事場(サニタリー)はまさに清潔そのもので、スタッフさんの細かい清掃が行き届いています。誰でも気持ちよく利用できる環境です。
④誰でも楽しめる
青川峡キャンピングパークのセールスポイントは「幅広いニーズに応える」点にもあります。家族やグループで利用できるコテージ、バイク・自動車でソロキャンプが可能なサイト、キャンプ場内を流れる川で遊べる川辺サイトなど、多種多様なキャンプサイトを持っているのです。
さらに、完全バリアフリーコテージもあります。スロープからドア、和室、キッチン、お風呂まで一つも段差がありません。青川峡キャンピングパークは2003年に誕生した施設ですが、先見の明にも程がありますね。
売店ではキャンプ用品やカレー、パックご飯といった軽い料理セットも販売しています。キャンプ用品のレンタルもあるので、お金さえ用意すれば手ぶらで行っても大丈夫です。道具を揃えて持っていくのはちょっと面倒!という初心者の方にうってつけですね。
<学んだ点>
施設の視察を通して、最も印象に残ったのがスタッフさん達の意識の高さです。キャンプ場内の緑地には荒れた場所が本当に一つもないのです。普通のキャンプ場であれば、ちょっと草がボーボーになっている場所があっても「まぁ、自然だし仕方ないかな」と流してしまいそうですが、青川峡キャンピングパークの管理の徹底さには驚かされました。
これを自分たちの店舗運営に置き換えて考えてみると、館内の植栽や駐車場の草など、青川峡キャンピングパークほど徹底的な管理はまだ出来ていないよな、と思ってしまいました。清掃オペレーションや館内の鮮度維持など、もっと磨き上げるべき場所がありそうです。
基礎が大事。阿下喜温泉あじさいの里
次の訪問先は、青川峡キャンピングパークから車で10分の距離にある阿下喜温泉です。こちらの施設、なんと温泉道場グループと深く関係する施設なのです。
今年度、いなべ市と株式会社温泉道場、株式会社旅する温泉道場は「連携協力に関する包括協定」を締結しました。この協定を結んだことで、今後三者が協力・お互いのノウハウを活かしあって地域活性を推進していきましょう!ということになっています。阿下喜温泉あじさいの里は、そんな取り組みを実施していく施設のひとつでもあります。
あじさいの湯は、「健康増進施設」として温泉だけでなく休憩場所や食堂、トレーニングジムを併設しています。温泉はアルカリ性単純温泉、要するにサラっとした万人受けするお湯です。2種の浴槽と露天風呂、3〜4人ほど入れるサウナに16℃の水風呂も付いています。休憩所は地元の方がコミュニティスペースとして利用していました。
<学んだ点>
あじさいの湯には、地元の方だけでなくキャンプ場から「せっかく近くに温泉あるなら行こうか」と一風呂浴びにくるお客さまもいらっしゃるとか。
その際に重要なのは、やはり基本である「あいさつ・清掃」でしょう。あじさいの湯のスタッフさんは、私達が伺ったときに清掃スタッフさんを含め、ひとりひとりがしっかりあいさつしてくれました。また、施設・浴室の清潔さもピカイチでした。
お客さまにとって、「いつ来ても清潔で気持ちのいい場所」を提供すること。これは大規模な施設では大変なことでもありますが、温浴施設で働く一員として自分ももっと貢献できることがあるのではないかと考えました。
「誇り」にできる場所、いなべ市役所/にぎわいの森
次に訪れたのはいなべ市役所です。上の写真は、なんと市役所庁舎なのです。一面ガラス張り、緑にあふれる物凄くオシャレな市役所ですよね。「市役所」というと、個人的にはなんとなく「年季の入った白くて四角い建物」といったイメージを抱いてしまうのですが、いなべ市役所はそれと対極の存在です。
市役所なのに、こんなに開放的なテラスもあります。
ここで休憩したい。また、市役所の内部も利用者から働いている職員の姿がよく見える構造となっており、職員同士のコミュニケーションも活発になりそうでした。
また、市役所のとなりには「にぎわいの森」があります。キッチリと整備された森林……と思いきや、その奥には
こんな立派なランチを食べられるお店が! 店内には多種多様な商品を取り揃えた売店もあります。テラススペースでは地元のマダムたちがチワワ連れでランチを楽しんでいました。さらに奥には、パンケーキがいただけるカフェなどもあります。
<学んだ点>
にぎわいの森は、かつてはなんと「未整備の森」だったそうです。手つかずだったものをここまで整備しなおし、なおかつオシャレなコミュニティスペースに変貌させたとのこと。なんとなく、温浴施設の再生を手がける温泉道場グループとシンパシーを感じました。
いなべ市役所とその周辺は、もう「俺の地元の市役所スゴイでしょ?」と自慢できるレベルだと思います。私の働くおふろcafé 湯守座も、「ほら、だから湯守座は行っといた方がいいって言ったでしょ?」とお客さまから言われるような場所にしたい。そのためにはどうすればいいのか、考えなければなりません。
まとめ
今回の視察を通して、湯守座でも「もっとできるよな」「これマネしてみようかな」といった学びをたくさん得ることができました。しかし、学んだだけでは意味がないので、これをどんどん行動に移してもっと店舗のクオリティを上げていきたいと思います。
地域の方、遠方から来られる方に「湯守座ってホント凄いよね」と言っていただけるために、更なる進化を遂げた湯守座をお見せするために、これからももっと頑張ります!