おふろcafé utatane支配人/フィンランドサウナアンバサダーの新谷です。北海道芦別市のおふろcafé 星遊館のサウナの進化が止まらないとのことでずっとずっと気になっていたのですが、遂に1泊2日の弾丸サウナツアーに行って参りました。あわせて巡れる、オススメの周辺サウナ施設もご紹介していきましょう。
源泉水風呂と星空外気浴のいざない。おふろcafé 星遊館
旭川空港から車で約1.5時間、芦別市にある、温浴施設とホテルの複合施設。おふろcaféならではのカフェラウンジは勿論素敵ですが、今回はサウナの魅力にクローズアップしていきます。
僕の知る限り最も個性的なのれん、宇宙デザイン!
(公式サイトより引用)
サウナ室はドライとスチームの2種類。ヴィヒタが吊るされたドライサウナは約90℃、いつでもセルフロウリュできるようになっており、体感温度と湿度のコンディションを調整可能です。スチームサウナは、塩を塗り込んでじっくり発汗するのに最適な50℃前後の設定。
(公式サイトより引用)
そして僕がいちばん驚いたことがこちら。水風呂が硫黄臭のする白濁色のトロトロで、なんと天然温泉の掛け流しなのです! 油谷源泉水風呂(冷鉱泉風呂)の泉質は、含硫黄‐ナトリウム・マグネシウム‐炭素水素塩冷鉱泉、硫黄成分の冷鉱泉は全国的にみても珍しいそう。加温加水していないので季節や時間帯によって温度が異なり、夏は18℃くらい〜真冬は10℃前半になることも。自然の恵みを肌で実感します。
(公式サイトより引用)
外気浴の露天エリアがまた格別だと聞いていたので、実は昼と夜の2回入浴しました。というのは、芦別市は環境省から「星空の街」に認定されており、天候に恵まれれば満天の星空を堪能できるのです。露天風呂の側面に『星空スイッチ』なるものがあり、押すと露天エリアの照明が数分消えるというダイナミックな演出です。サウナでじっくり蒸され、源泉水風呂でクールダウンした後、露天のリクライニングチェアに腰掛けてると。。。夜空にとろけていきそうなディープリラックスが訪れます。大自然を感じる体験がアウトドアではなく温浴施設でできるなんて、なんと快適なのでしょう。
ご当地サウナめしも充実しています! 炭鉱の町として栄えた芦別ならではのインパクト抜群な『黒醤油石炭ラーメン』。香ばしい炭の風味は、意外にも後味さっぱり。芦別名物『ガタタンラーメン』は、魚介や山菜が10種入ったとろみのあるスープが特徴です。併設の『芦別温泉スターライトホテル』に宿泊すれば、翌朝のモーニングビュッフェでスープカレーやガタタンなど約50種類のメニューが食べ放題。サウナと星空とグルメを全て満喫するためにも、ホテル宿泊を断然オススメします〜〜!
おふろcafé 星遊館
https://ofurocafe-seiyukan.com/
北の国からの大自然を堪能。白銀荘
おふろcafé 星遊館から車で約1.5時間の上富良野にある、サウナの北の聖地。施設の名前の通り、一面雪で覆われております。
(公式サイトより引用)
サウナのコンディションは温度湿度が絶妙なバランスで、ドライなのに全然苦しくない。十勝岳の雪解け水の水風呂は飲めるほどの水質で、常時10℃以下。露天風呂の斜面では雪ダイブもできる。魅力を延々語りだしたらキリが無いですが、僕の記憶に鮮明に残ったのは、浴室全体を包む穏やかで清々しい香りでした。
ヒバの建材、ヒバで覆われた大浴槽、内湯まるごとヒバの森に居るかのように天然のアロマが放出されています。ヒバの香りには、緊張を和らげ落ち着きを与えるリラクゼーション効果があると言われており、居るだけで有無を言わさず癒やされます。壁や天井も惚れ惚れする美しさなので、ぜひ身体ひとつで体験してみてほしいです。
ところで富良野には、泉質の異なる温泉処・絶景の秘湯が多数点在しています! サウナはちょっとお休みして、白銀荘から足を伸ばして10分圏内の温泉を2箇所紹介しましょう。
十勝岳温泉 湯元 凌雲閣
標高1280m、道内で一番高所にある温泉宿。白銀荘からは10分の距離ですが、標高差で荒々しい天候にガラリと変わります。冬季は交通規制していることもあるので、訪れる前に道路情報と天気予報確認をお忘れなく。
カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉(酸性低張性低温泉)、源泉かけ流し、塩素消毒なし! 白寿の湯を超えるほどの濃厚な茶褐色で、鉄さびの匂いも強烈。それでも浴槽や床は手入れが行き届いていて、尊敬します。野性味溢れる岩の洞窟風呂は一見の価値あり!
吹上露天の湯
ドラマ『北の国から』で宮沢りえが入浴したことで話題の、野趣あふれる混浴露天風呂。無色透明無臭の石膏食塩泉、電気もない、脱衣室もない、大自然の中にただ温泉があるだけ。無人温泉のため24時間開いていますが、夜は絶対オススメしません。というのは、白樺の雑木林や崖道を歩くため、細心の注意が必要です。地元の方の管理で成り立っており、なんと料金無料。頭が下がります。
温泉とキンキンの外気で、天然の交互浴中。
自然を存分に堪能したら、高速道路を経由して3時間、札幌へ大移動します。
圧巻の熱波パフォーマンス。ニコーリフレ
札幌の中心市街地、すすきの駅から直ぐの男性専用施設。ビルイン型の男性専用サウナの超王道、日本のスタンダードを押さえた印象で、ホームに帰ってきたかのような安心感を覚えます。特筆すべきはなんと行っても熱波パフォーマンス!
(公式サイトより引用)
参加者には腰巻き用の大判タオルと飛散防止のフェイスタオルを配る徹底っぷりで、エンタメと衛生に真摯に向き合う施設様の想いを感じます。熱波師のコミュニケーションで参加者と一体になるライブ感がとても強く、お客様同士で下段の方が上段の方の熱波の通り道を空けるといった自然な配慮もあり、愛に溢れていました。
帰路の時間切れで食事することが叶わなかったのですが、ニコーリフレのメニューは常に趣向が凝らされていて、見るたびに驚きがあります。ダイナマイトロウリュ麺食べたかったな。。。
売店はサウナグッズのセレクトショップ化しており、オリジナルグッズ多数。施設内で着用されている方が多く、フェス感があります。熱波パフォーマンス中の思いやりや、オリジナルグッズなど、こうした一体感があってか、施設全体の利用マナーも非常に良い印象でした。
以上、1泊2日のサウナ旅を紹介して参りましたが、北海道にはまだまだ個性的な施設や、大自然を活かしたサウナアクテビティがわんさかあります。季節によって見える世界も全く変わり、遊び尽し足りません・・・ので、これからも何かしら理由を作って訪問し続けます!