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へいらっしゃい! 毎度どうも。寿司屋の武藤です。(本当はデザイン室)
今回は、先日「寿司ゼミ」という少し生臭い社内向けのゼミが開催されましたので、そのレポートをしたいと思います。
温泉道場のゼミとは「休みを利用して参加できる勉強会」
温泉道場には、「ゼミ」と言われる、社員が休みを利用して参加する勉強会があります。
「ええ…休みなのに参加しなきゃいけないの? それってブ○ックやん」と思った、そこの貴方!!! 温泉道場のゼミは「完全自由参加」なのです。ですので強制ではなく、自分の空いた時間を有効活用できるんです。気になるゼミの内容はバラエティ豊かで、普段ではなかなかできない体験や学びの場を会社が開催してくれます。
例えば・・・
- スノーボードをしに行こう
- 高級な料亭で食事をしてみよう
- 地元の農家さんと一緒に梅の収穫体験をしよう
- 建築士さんのデザインオフィスを訪れてみよう
- エンタメを学ぶためにプロレスを見に行こう
- マーケティングを勉強しよう
- 上司とのコミュニケーションを学ぼう
- 歴史からビジネスを学ぼう
などなど!
一人ではなかなかできない、または体験や勉強するとなると、かなり高額なお金が必要になる体験を温泉道場が「ゼミ」として用意してくれます。だから僕なんかは休みの日に一日中Youtubeを見ている生活からゼミに参加する、メリハリのついた生活に変わったのです!! やったー !!
では本題に戻ります。
ということで「寿司ゼミ」開催!!
講師は、飲食部門を担当する香田さん。社内からは、勢いのあるマレーシア シンガポール帰りのお兄さんで知られており、各店舗の飲食メニュー開発やオペレーション改善などに幅広く携わる「飲食」のプロフェッショナルです。香田さんは以前、日本料理店で働いていた経験を元に、このゼミを開催してくれました。
まず寿司ゼミでは、寿司の用語と歴史を座学で学びます。これが実に深い!!(深いって文章で書くとすごく浅く感じるね)
「あにき」「あらじこみ」「オドリ」「かっぱ」「がり」「ギョク(玉)」「クサ」「むらさき」「ヤマ」など初めて聞く言葉の意味と使いかたを教わります。学んだ後に僕は、くら寿司に行ったら早速使ってみようと思ったのですが、香田さんから「寿司用語は下手に使うと失礼になりますので、お気をつけて」とアドバイスがあり、僕は自分の考えの浅はかさを自省するとともに心身ともに完全にビッくらポン状態になりました…。
そして、始まる地獄の寿司握りの特訓
とうとう寿司を握る実践の時間がやってきました。まずは、動画でプロが握る姿を目に焼き付けます。実際に握っている姿を観察したことがなかったので、それは、まさに目を炙られている感覚でした。動画で見ると意外と簡単そう! ワクワク!! 見終わった後すぐに、香田さんから寿司を握る材料が配られました。
テーブルの上に置かれたのは…
丸めたティッシュ(しゃり)と赤い紙(マグロ)。
「おいおい…板さんよぉ。おままごとじゃないんダゼ」。と思いましたが、これが実際に握ってみると難しい。なかなかうまく手の上で、お寿司がまとまりません。これが本物のシャリだったらと思うとゾッとします。本物であれば手がシャリまみれになるところだったでしょう。そんな恐怖心をいただきながらみんな真剣にティッシュを握っています。
手が慣れ始めたらついに本物のシャリを握ります!!
にぎにぎ、にぎにぎ、にぎにぎ。自分で握るシャリは案外上手にできて大満足!! そしてシャリだけなのにうまい!!
この時、僕はかっぱ寿司の地下で働いているというカッパ達に紛れ込んで、一緒に寿司を握れるという夢が叶うのではと感じ、気持ちが高ぶったことを記憶しています。寿司握るの楽しすしー。(楽しすぎー)
超豪華ランチタイム! 寿司食べ放題!!
そしてこの日の一番メインイベント!! 香田さんによるカウンター寿司食べ放題が昼食として用意されました!! しかも無料!
10人の受講生を前に香田さんが注文をさばき、握り続ける!!
僕たちは食べ続ける!! そして食べながら全員が気がつきました。僕たちがさっきまで握っていた寿司なんて、しゃりが団子のうように固かった。あれ、これって創作和菓子のゼミだっけ? と。そうです、やはりプロは違いました、プロの寿司は口に入れた瞬間シャリがふわっとして、口の中を米が踊るんです!! この時、プロの領域は全然違うことを実感しました。桃栗三年柿八年とはよく言ったものです。
そして想像以上の満腹を経験し、そのあとに鯵の三枚おろしを香田さんから教わりました。おろした鯵でまた寿司を握り、食べて、飲食店の原価計算のレクチャーを受けて大満足なゼミとなりました。
このゼミから学んだことは、ズバリ!! 「寿司はプロに任せるのが一番。素人はただ食っていればいい」です。
(本当はちゃんとみんな学んでいます)
おしまい。