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地元の「越生梅林 梅まつり」を応援!  O Park OGOSE 「梅フェア」メニュー開発秘話

佃奈留美

はじめまして。温泉道場のフードテック兼 O Park OGOSE 所属の佃です。


 

昨年5月に温泉道場に中途で入社しました。管理栄養士の資格を活かしながら、温泉道場の“食”をもっと盛り上げていきたいと思っています! 今回、初めてブログを書かせていただくことになりました。O Park OGOSEで開催中の「梅フェア」のランチメニューとコースメニュー開発の舞台裏をお届けします。

なぜ O Park OGOSE で「梅フェア」をやることになったのか?

毎年2月〜3月は、全国各地で梅の名所を中心に「梅まつり」※1が開催される季節です。そして今年はなんと、O Park OGOSEがある越生町で「全国梅サミット」※2 が開催されることになりました。13年ぶりの越生町での開催ということもあり、「O Park OGOSE としても何かできないか」「もっと多くの人に梅を食べてもらい、梅の魅力や課題を知ってもらいたい」そんな思いから、今回の梅フェアの企画がスタートしました。

※1 越生梅林 梅まつり
埼玉県越生町で毎年2月中旬〜3月下旬に開催される、関東三大梅林のひとつ「越生梅林」。樹齢約670年の古木「魁雪」をはじめ、約1,000本の梅が咲き誇ります。期間中は、ミニSLの運行や郷土芸能(お囃子・和太鼓)、梅のライトアップなども行われ、多くの観梅客で賑わう越生町の一大イベントです。


 

※2 全国梅サミット
梅の栽培や名所を持つ全国約13の自治体が集まり、梅の文化・観光・産業の振興を目的として行われる交流イベントです。首長会議や特産品セレクション、記念植樹などを通して、日本各地の「梅の魅力」を発信しています。


 

梅ランチメニュー開発秘話

温泉道場が運営する温浴・宿泊店舗では、飲食メニューの開発から撮影、デザイン制作、提供まで、すべて自社で行っています。今回、上長から「梅ランチの開発をやってみないか?」と声をかけていただき、開発がスタートしました。


 

■梅ランチメニューの特徴と埼玉県産食材へのこだわり

今回の梅ランチの一番の魅力は、たくさんの埼玉県産食材と、全国の梅の融合です。


 
パスタ:深谷ネギ、金笛醤油
ピザ:埼玉県産ヨーロッパ野菜(ルッコラ・セルバティカ)、坂戸産生ハム
デザート:山口農園さんの梅ジャム・梅シロップ

今回の梅ランチで使用している生ハムは、坂戸市で作られているセラーノの生ハムです。実は今回、実際に生ハム工房へ見学にも行かせていただきました。仕込みの工程や熟成庫を拝見し、一つひとつ丁寧に時間をかけて作られていることを知り、「この生ハムをぜひ O Park OGOSE で使いたい」と強く思いました。


 

この坂戸産セラーノ生ハムは、旨味がとても強く、塩味の角がなくまろやかなのが特徴です。噛むほどにコクが広がり、梅の酸味やチーズ、ルッコラのほろ苦さとも相性抜群。ピザにのせたとき、「生ハムってこんなにおいしかったんだ」と感じていただけると思います。埼玉県で、こんなにおいしい生ハムが作られていることも、ぜひ多くの方に知っていただきたいです。


 

当初は梅ラーメンや梅いなり寿司など、和テイストの案もありましたが、「O Park OGOSE といえば「洋食レストラン MORINIWA」ということで、洋食メニューに決定。なかでも一番苦戦したのがパスタです。深谷ネギと金笛醤油を使ったパスタは、なかなか味が決まらず、1カ月間、昼も夜もパスタを食べ続ける日々でした。

食べ過ぎて体調を崩してしまうこともありましたが、お客さまの「おいしい!」という声を聞いたとき、心から「作ってよかった」と思いました。


 

■全国の梅農家さんの思いが詰まったランチメニュー

今回越生町で「全国梅サミット」が開催されるということもあり、越生町だけでなく、全国の梅農家さんの魅力を知ってもらいたいという思いもあり、ランチメニューには「全国各地の梅の中から好きなものを1つ選べる」というスペシャルサービスを提供しています。

梅サミットに参加する自治体の梅農家さんを一軒ずつ調べ、ひたすら電話をかけました。1件1件お話しをし、メールでやり取りを重ね、ご縁のあった農家さんと今回お取引をさせていただいています。どの農家さんも、ご自身の梅に誇りを持っていらっしゃるのがとても印象的でした。埼玉の恵みと、全国各地の梅が出会った特別なランチ。ぜひこの機会にお楽しみください!


 

梅コースの開発について

梅コースを作ったのは、O Park 料理長の塚越さんです。塚越さんは、フレンチの技法を軸にしながら、土地・季節・食材の背景を料理として表現することを信条としています。


 

今回の「梅コース」では、埼玉県が誇る食材と、越生町の象徴でもある越生梅を主役に据え、“食べることで物語を辿るコース”を目指しました。単なる食材消費ではなく、「なぜこの土地で、この料理なのか」そこに意味を持たせることが、塚越さんの料理の原点です。


 

■梅コースの着想のもと

着想の起点は、一本の梅の木の一生でした。梅は、種が土に落ち、芽吹き、花を咲かせ、実を結び、やがて枯れていく。その循環そのものが、自然と人の営みを象徴していると感じたのです。そこで今回のコースでは、「種→芽吹き→開花→枯れ」という時間軸を設定し、料理で表現しています。

ウェルカムフード
梅パテ・ド・カンパーニュ

〜種〜 
梅の種で出汁を取った「梅ポトフ」
・・・種をまき、ジョウロで水をやるようなイメージで表現

〜芽吹き〜 
仁(ジン)を使った「梅のブランマンジェ」
・・・土に似たてた小江戸キャビア、そこにロックチャイブを刺し、芽吹きを表現

〜開花〜 
鰆のポワレ
・・・開花したような華やかな表現

〜枯れ〜 
秩父鹿肉三種
・・・梅枝を使用し枯れを表現

狭山茶プリンと梅×ビーツのアイス
・・・クランブルを土、梅アイスを梅の種に見立てました。この地が末長く梅がとれるように想いを込めて。

料理を進めるごとに、一つの物語を読み進めていくような体験を意識しています。


 

■コースの特徴と最大のこだわり

このコースで最も神経を使ったのが、梅の使い方のバランスです。梅は主張が強い素材である一方、 出しすぎれば料理全体を壊してしまう危険性もあります。そこで徹底したのは、
・酸味を「前に出す梅」
・香りを「余韻で残す梅」
・旨味を「料理に溶け込ませる梅」
を皿ごとに明確に役割分担させること。

たとえば、種から取った出汁は“旨味”として、仁は“コクと奥行き”として、果肉は“香りと輪郭”として使用。最終的には、「梅を食べた」ではなく「料理として完成した中に、梅が確かに存在する」その状態をゴールに設定しました。


 

■梅コースで伝えたいこと

このコースは、梅をたくさん使った料理ではありません。梅という存在を、どう料理として昇華できるかその挑戦そのものです。土地の記憶、季節の移ろい、そして料理人の思想を一皿に込める。それが、MORINIWAが考える「埼玉ガストロノミー」であり、この梅コースの本質です。


 

おわりに

いかがでしたでしょうか? O Park OGOSEでは、今回紹介したレストランメニューのほかにも、宿泊者限定の「ウェルカム梅壺」や「梅の花見風呂」など梅の魅力を「見る・味わう・浸かる」の3つの切り口で楽しめる、多彩な企画をご用意しました。越生町の梅まつりは2026年2月14日(土)〜3月15日(日)まで開催しています。ぜひ、「梅まつり」と一緒に、O Park OGOSEにお立ち寄りください。

佃奈留美NARUMI TSUKUDA

Department
(株)温泉道場/BIO-RESORT HOTEL&SPA O Park OGOSE/フードテックラボ
Position

1998年生まれ寅年蠍座です。小さい頃の将来の夢は、給食のおばちゃんになることで、前職では、学校で給食の献立を考えていました。趣味は、漫画を読んだり、アニメを見たり、推し活をしたり…(最近は、timeleszにはまりファンクラブに入会しました)です。管理栄養士の資格や前職の経験を活かして、カフェ業界を盛り上げていきたいです!

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