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【温泉道場5人の社長輩出計画・第1号】旅する温泉道場社長になった宮本さんに色々聞いてみた

中島 潤

こんにちは。本社・総務の中島です。
日々様々な取組みをしている温泉道場ですが、その取組のひとつに、「2025年までに5人の社長を輩出すること」があります。
今回は、その第1号でもある宮本さんに、社長になるまでの道のりやこれからについて話を聞いてみました。

 

【温泉道場5人の社長輩出計画・第1号】旅する温泉道場社長の宮本さんに色々聞いてみた

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宮本昌樹(みやもと まさき)
和歌山県出身、1986年生まれの33歳、守備範囲の広いオールラウンダータイプ。2014年温泉道場入社。2019年100%子会社の旅する温泉道場取締役社長に就任。2016年、温泉道場が旧来友好関係のあった、株式会社四日市ヘルスセンターを事業承継、100%子会社化。年商5億円、社員数88名(正社員18名、パートスタッフ70名)、平均年齢58歳という高齢企業。温浴施設“おふろcafé湯守座”の運営と、観光・バス運行業の“丸福観光”を運営している。

 
– 温泉道場で社長になるまでの経緯を教えてください
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おふろcafé utatane で店舗支配人をしていた頃。

宮本:「まず、温泉道場に参画した経緯からお話すると。将来経営に携わりたいと思っていたので、大学卒業後、社長に近いところで働けそうなベンチャー企業に入りました。営業を中心にキャリアを積みましたが、売上目標は見えても、経費や利益は見ることができませんでした。そこで、より経営に関われるところを探していた時、温泉道場と出会いました。社長の山崎さんとの面接で、店舗の運営は数字も含めて支配人に任せているという話を聞き、本当に経営者を輩出したいという想いも伝わってきたので、入社を決めたんです」

宮本:「転職して2年間は、おふろcafé utataneという新店舗支配人として、店舗経営全般に携わりました。PLやBSが本当に全部開示され、店舗の業績全てが自分の行動次第、という環境で色々取り組みました。2年間支配人を務める中で、業績を向上させるのはもちろんですが、現場に立つ経験も積み、採用や育成・組織作り・給与決定なども任せてもらえたので、これまでにない経験をさせてもらえて、すごく成長できたと思います」

宮本:「3年目からは、店舗経営経験を活かし、コンサルティングや店舗開発などの多様な業務も担当。4年目からは全社の人事・総務などの間接業務の責任者も担当しています。色々な角度から経営に携わり、その後社長へ。より視野が広がりました」

 
– 社長に就任して半年になるかと思いますが、実際になってみていかがでしょうか?
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宮本:「実際やってみて、社長業ってめんどくさくて地味な仕事が多いです。資金調達と中長期の投資検討の時間が多く、思っていたよりも表舞台に出ないんだなと感じています。」

宮本:「そもそも社長になったきっかけは、代表の山﨑さんに「やる?」って聞かれて、「やります」って答えただけなんですよ。まさか三重県とは夢にも思ってませんでしたが(笑)。せっかくのご縁とチャンスなので受けさせてもらおうという気持ちと、だんだんと新入社員や後輩が増えてきて「2025年に5人社長を輩出する」って会社として宣言しているのに、1人目がいないのも格好悪いし、示しがつかないよね、っていう心配を解消したい気持ちもありました。もっと「こういう事業がやりたい」とか「こういうメンバーでやりたい」とか、自分の欲求が出てくると思ってたのですが、出てこなかったんです。自分のことばかりではなく、中長期の社会のことや、周りのみんなの一生のこと、関わる人の幸せを、考え続けないといけないな、と感じています。僕が20代の時の「社長」のイメージってもっと自由奔放で自己中心だと思っていたんですけど(笑)」

宮本:「まだ半年ですが、常に部下より先を見ることが求められ、周りに同じ視座の人がいないこと、誰にも分かってもらえないことが、ある意味正しいのかな、とも思います。中長期のビジョンを語り続け、魅力を伝え続けることが、社長の仕事なんだろうな、と。だから「理念」や「価値観」が大事なのか、と納得がいきました」

 
– 今後どんな会社を作っていきたいですか?
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宮本:「いいことやってる会社だな、とかあそこの一員になりたい、と思ってもらえる会社にしたいです。夢のある若い人がたくさん入ってくれる会社になったらいいなと。ゆくゆくは「紀伊半島にあの会社があってよかった」とまで言ってもらえるような、お客様・ファンの裾野が広がっている会社、というのが目標です」

宮本:「僕たちが取り組んでいる事業は、「今あるものを活かす」という価値観を大切にしています。最近は自然環境を未来に残すことも考えています。人間の寿命は短いのに、自分の世代のことしか考えず、資源を使い放題で好き勝手やるというビジネスは、ちょっと違うんじゃないかなと。
自然環境を切り開いて、多額の投資をして、理想を100%反映した新しい施設を作ることもやりがいはあると思います。ただそうすると、投資を回収するために、またお金をかけて広告宣伝をし、集客し、必死になって運営をしないといけなくなってしまいます。一方、今すでにある建物を活かして、多少不便な点もあるかもしれないけれど、リノベーションした方が、愛着が湧いてくる。そうして「この考え方いいよね」「このビジョン応援したいね」という人に共感してもらえれば、継続的に使ってもらえるし、初期投資が少なくなります。そういった考えで経営していくことが、結果的にお客様からも応援してもらえる会社、会社のファンづくりにつながると信じています」

宮本:「また、今一緒に働いているメンバーは年齢が高いので、健康に楽しく長く働いてもらえることを、一番に考えています。人生100年時代と言われていますが、70歳になっても80歳になっても働ける会社にしていきたいし、そうなっていくのが社会的使命かと思っています」

宮本:「また若いメンバーに対しても、長いキャリアを考えると、人生の中で、プライベートを優先したい時期も、仕事に打ち込みたい時期も、両方あるだろうし、子育てや親の介護などで働き方が変わることもありますよね。そうした人生の波に応じた働き方ができる会社でなければ、とも思っていますね。親の介護が始まる、パートナーの都合で働き方を変えなければいけない、病気の療養をしながら働くことになる、といった話は、誰にでも起こりえます。そんな時に「お互いさま」で助け合え、働き方も収入も、柔軟に変化可能な会社にしていきたいと表地ます。働き方のデジタル化や、テクノロジーの活用を進めると共に、社内の仕組みとしても、多様な人と多様な働き方と共に、ということを前提にしたワークスペースをつくる、ということを目指しています」

 
– 経営者を目指す人へのメッセージがあればぜひ
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宮本:「温泉道場は失敗しながら成長したいと思う人には、ぴったりな環境だと思います。次は自分が社長に!という人が来るのを、楽しみにしています。世の中、色んな会社、色んな人がいるわけで、社長も色々です。僕も昔は「社長」は完璧で聖人君子じゃないといけないって、勝手に自分でハードルを上げて、自分には無理そうって構えすぎてたんですよね。実際全然そんなことなくて、適当な社長だって世の中にいっぱいいます(笑)。むしろ20代の頃に社長をやっておけばよかったと思ってるぐらいです」

– ありがとうございました!

中島 潤JUN NAKAJIMA

Department
管理部
Position

大学卒業後、企業勤務を経て大学院で社会学を専攻。縁あって温泉道場の存在を知り、社名と、“集え、「かわりもの」。”という言葉に共感し、参画を決意。
「働く人も、お客様も、色んな人が『自分のまま』で安心して過ごせる場」を考えながら、そして、共に働く人たちの個性と多様性を楽しみながら、働いています。

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